森の音楽会

うぅ…寒い。一年で最も寒い季節。
「大寒」を迎えた。梅のつぼみはまだ固い。

カリフォルニアでは、冬でも公園で甲羅干しする人を見かけた。
四季を通じて温暖で、
頭がアホになってしまいそうになるくらい
抜けるような真っ青の空が何日も続く。
冬場は雨。車で「280号線(トゥー・エイティ)」を走り抜けると
赤茶けた山々は緑に息づいていた。

サンフランシスコを思い出して、暖をとろう。
それは、森の音楽会…。

「わたしゃ音楽家 山のこりす 上手にバイオリン弾いてみましょ」
まさか小鳥さんがフルート吹く訳でないし
たぬきさんが腹づつみを叩く訳ではないけれどね。

スタングローブでこんな音楽会に出会った。
森の奥に開けた 陽の当たる芝生にしつらえられたステージ。
サンフランシスコ・シンフォニーが奏でるクラシック。

手を離れた風船が青い空に吸い込まれてゆく。
流れるシンフォニーに合わせ、芝生で踊る輪。
のんびりと自由を満喫しながら、思い々いに寝そべって聴く演奏。

コンサートが始まる直前まで
ランチタイムのコンテストが開かれていた。
金器・銀器・クラシカルなグラスで
思い思いにピクニックのテーブルを飾り
聴衆はそれぞれのお昼の食事を楽しんでいたのだ。

別の日は森でサンフランシスコ・オペラも観た。
演目はモーツァルト、妖精たちが円舞しているようだった。
JAZZの日もあったらしい。

このピクニックに誘ってくれたのは、
親愛なるピーターとテレサ。私達ファミリーはお誘いに甘え、
バスケットにフルーツとチーズやパンをどっさり詰め
森へのゲートをくぐった。

森の奥へと進むと、
太陽のカリフォルニアシャワーが降り注ぎ、
まるで絵のようなコンサートの展開があった。

それまで日本にいた時は、演奏会とは
ホールでかしこまって拝聴するものだと思っていた。
陽気でフランクなアメリカ人らしいピクニックコンサート、
ヨーロッパとも違う空気感に目からウロコがポロリ。
こんな自由な形で、音楽会って楽しんでいいんだ…!

スタングローブの演奏は長い歴史を持つらしい。
音楽が日常に溶け込んだ、普段着の音楽会はいいな。
それからコンサートとは、肩ひじ張らず暮らしの中で生きるよう、
演奏者としての意識も変わりました。

*・・・∮・・・*・・・*・・・∮・・・*・・・*・・・∮・・・*

一方で、私達が暮らすもっともっと以前、
San Francisco Haight Ashburyでは
『反戦・平和・自由』をスローガンに
時代のムーブメントがわき起こっていた。

ヒッピー発祥の地は、独自のカルチャーを生み出した。
この流れは、カリフォルニア州マリン郡に端を発する
オーガニック(有機農法)文化に受け継がれたともいう。

霧に覆われた金門橋を渡ってフリーウェイをぶっ飛ばせば
お気に入りだったサウサリトの街やタマルパイス山はすぐだもんね。
一年を通して温暖な土地柄らしい、文化の継承だ。

草食系といわれて久しい日本男子…
ヘアーバンドの女の子のファッション…
不安と平安がないまぜの今の日本に似て、
60年代の陽光と音楽があふれるこの広場で、若者たちは
「ラブ(愛)&ピース(平和)」を謳っていたのだ。

♪~・~♪~・~♪~・ ミニ レッスン ・~♪~・~♪~・~♪

春は名のみの風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
今日も昨日も雪の空
今日も昨日も雪の空・。・。・

寒いなんて言ってずに、さあ 今日も レッスン レッスン!
英語の曲の練習しょっかなっと♪ ではこの曲で…
Massachusetts - Bee Gees

プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
山田耕筰の孫弟子
声楽の健康科学 研究者


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・109才まで現役指導者
 故 嘉納愛子氏に師事


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院[4年制音大]
にて研鑽を積む


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


ハルカスを拠点として、マスメディア・デパート・大学関連講座の講師をつとめています


●読売新聞大阪本社・讀賣TVを運営母体とする文化センター講師


●ハルカス近鉄本店 文化サロン他 講師


●大阪健康福祉短期大学
健福ハルカス大学 講師


声楽を軸に、歌う日々やサンフランシスコ暮らしの懐古をエッセイ風に綴ります。

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