松 の 内

松の内は一月七日まで。
十五日は小正月。女正月ともいい、年の暮れから正月まで忙しかった女性がホッと一息ついて正月をゆっくり祝う日です。

松の内… まだお正月気分を残し、チラホラと氏神さまへの初参り。日本古来の風習はもうしばらく続きます。

「日本人は ナゼ みんな、Shrineで拝むのか…?」
海外住まいだった頃、現地の人に聞かれたことがありました。
柏手とお辞儀のジェスチャーを交えて、神社に参拝する風習について説明を求められました。

いざ理由を説明するとなると、大変むつかしいものでした。なんで お参りするかって、当たり前のことやろ~ そこに神社があるからや~ 言葉にならない心の叫びを、ガイジンに身振り手振りで伝えつつ、日本について何も知らない自分を知りました。

神社に流れる雅楽、和室で奏でる琴…邦楽に親しむことなく、オペラやクラシックを歌っていたことも衝撃でした。 

それからです。海外からの視点で日本を見るようになったのは。帰国して後、神社を訪れお山に参拝し遺跡を訪ねて、今まで読んだことのなかった「古事記」「日本書紀」を読んでみました。

驚いたことに「記紀」はミラクル・ワールド!
ズブズブと太古の深みへハマり、図書館の古代史を読みあさり……。創作ファンタジーとばかり思っていた『日本神話』は、立派な民族の歴史でした。物語のヒーローとヒロインは神社の御祭神。きっと 昔 むかーしの偉ーい人だったのね。時の権力者の側からの編纂とも言いますが、戦後教育の 古事記さえ封印された世代 にとっては、なんてオモシロイ!!

誘ってくれた義母と一緒にしばらく、能の「謡(うたい)」 にも挑戦しました。物語、発声法、舞台展開、初めてのワクワク体験でした。

さらに、山や木や磐をご神体として、大自然への畏敬の念と共にある日本。神道の知識はありませんが、太古より受け継いだDNAの謎を解く、ウォーキングを兼ねた「心の旅」は楽しかったです。

「日本人は ナゼ みんな、Shrineで拝むのか…?」
欧米からの問いに、自分なりの答えが用意できました。ヨーロッパに恋し、アメリカに憧れ、欧米カルチャーに囲まれ育った世代にとり、日本再発見となる貴重なこの問い。日本の文化というバックボーンがあってこそ、海外から尊敬される日本人なのだと、外国に住んで教えられました。

さて、年も明けた2013年。私達家族も開口神社へ初参り。今なお息づく神話の時代。社殿に祭られる塩土老翁(シオツチノオキナ)に、年始のご挨拶に伺ったのでした。柏手を打ち鈴を鳴らし、神サマの奥の大自然や宇宙を拝したのです。

めでたい松の内のあとは十日戎(えべっさん)。これも事代主の神サンに商売繁盛を願います。不思議な国です、ニッポンて…。

♪~・~♪~・~♪~・ ミニ レッスン ・~♪~・~♪~・~♪

クラシック音楽が、西洋の物まねで終わらないよう、
和の心というバックボーンを持ちましょう。

『和魂洋才』
西洋の道具である声楽を使い表現するのは、普遍的な人の心です。

和風で思い浮かぶのは茶の湯や着物。
着物と言えばオペラのマダム・バタフライ…。

往年の大歌手 レナータ・テバルディ は、
着物姿の日本女性の可愛らしさをよく研究して歌っています。
西洋の人が和服姿で歌っても違和感がないのは、
彼女が「人間そのもの」を表現しているからですね。



プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
声楽の健康科学 研究者


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・山田耕筰の孫弟子
・声楽の恩師は
 109才まで現役指導を
 貫いた(故)嘉納愛子氏


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院(4年制音大)
にて研鑽を積む


ハルカス・サロン講師


大阪健康福祉短期大学
アバンスペース
健福興隆ハルカス大学
講座 講師

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