ハリケーン サンディ

「ニューヨークで、T君、頑張ってるらしいですよ。ブロードウェイでタップダンサーとして出てるんだって。向こうの生活にすっかりなじんで、もう日本に帰って来ないんじゃないかな…。」
と近況を聞いたところでした。

世界の中心と言ってもおかしくない程の都市が、エライことになっています。サンディ上陸、冠水と停電で都市機能はマヒ。大丈夫かな、T君…。地下鉄も証券取引所もストップしていて、避難された人達の市民生活が戻るのはいつでしょう。日本のように自然災害の多い国でなく、比較的安全な土地の都市は、案外モロものだとニュースで知り改めて愕然としています。

台風直撃を受けやすい、私達の住む地域は、家屋など備えも比較的 強固ですが、最近あまり台風の影響を受けません。「災害は忘れた頃にやってくる」を忘れないにしても、気象・気候の世界的変化は強く感じます。スコールのごとく降る雨、夏の異常な暑さ、冬の暖かさ、季節外れの開花、いったいどうなってるんでしょうね。

かつてニューヨークに旅したのは、秋も深まる季節。今回サンディが上陸したニュージャージーは燃えるような紅葉で、あたり一面を覆い尽くしていました。9・11でなくなってしまったツインタワーの下も散策したし、今ストップしている証券取引所も見学しました。平和で穏やかで活気に溢れたニューヨークでした。ジュリアード音楽院も訪れたけれど学生は今、どうしてるのでしょう。オペラハウスの公演も取り止め?

今回のサンディは、海の温暖化によって、ニューヨーク直撃の進路をたどったのだとか。地球的な変化を感じます。

さて、T君とは学校の教え子。ミュージカルがやりたいと希望し単身ブロードウェイに渡りました。在学中からエンターティナーともいうべき存在、音楽とダンスの申し子のような子でした。卒業後一年間、新聞配達をして資金を貯めた しっかり者です。 ボイストレーニング のレッスンに、私のもとへも休まず通ってくれました。ニューヨークという大都会に埋没し、チリと消えてゆかないかと心配もしたけれど夢の翼は羽ばたき続けているようです。

世界の夢と希望が集まったニューヨーク。サンディが残した爪跡は大きいですが、日常生活の復旧を心より祈ります。今後は自然災害への危機管理も周到に。

デービスに息子が研修でいた頃、大統領選に遭遇して、アメリカ人の関心の高さを伝えてくれたこともありました。ハリケーンが左右する大統領選、オバマとロムニーの行方や、さて、いかに。自然・気候・政治・経済・社会・人の心、全て世界がゴロンと音を立て地球規模で変化する時代に巡り合わせているのかもしれません、私達。

竜巻で何もかもなくしたアメリカの大地に立った女性が、ニュースで語った言葉を息子が伝えてくれました。

「 Life goes on 」

それでも人生は続く…勇気をもらえる言葉です。


プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
山田耕筰の孫弟子
声楽の健康科学 研究者


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・109才まで現役指導者
 故 嘉納愛子氏に師事


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院[4年制音大]
にて研鑽を積む


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


ハルカスを拠点として、マスメディア・デパート・大学関連講座の講師をつとめています


●読売新聞大阪本社・讀賣TVを運営母体とする文化センター講師


●ハルカス近鉄本店 文化サロン他 講師


●大阪健康福祉短期大学
健福ハルカス大学 講師


声楽を軸に、歌う日々やサンフランシスコ暮らしの懐古をエッセイ風に綴ります。

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