九州豪雨、心よりお見舞い申し上げます

 福岡・大分が豪雨でたいへんな水害に見舞われています。昨夏、熊本の地震のあと、学会で福岡に行ったので身近に感じられ、多くの方々のご無事を祈っています。


 学会では「声楽が心身に及ぼす健康効果」を発表してきました。わたしが声楽と心身の健康について考え始めたのは、阪神淡路大震災がきっかけでした。ガレキに埋もれながら「赤とんぼ」を歌い、自分自身と周囲のものを励まして無事救出された女性がいたことを、新聞記事で知りました。この記事は、「音楽など、震災の朝に配られたおにぎり一個にも及ばない」と無力感を抱いたわたしに、歌が究極の場面において、生命の灯を燈すことさえあることを教えてくれたのでした。

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 濁流にのまれ、バスの屋根で一夜を明かす時に歌われた「上を向いて歩こう」。先の東日本大震災では、避難先の学校の体育館で一夜を明かす折に歌われた「校歌」。またある時は、洪水の際にミッション系の学校で「賛美歌」が歌われたと聞きました。口をついて出る歌声が生命の灯を燈し続けた、このような報道を目にする機会は少なくありません。 


 「赤とんぼ」の作曲者は、我が恩師の恩師『山田耕筰』です。以来、ミッションを感じ、声楽と心身活性(健康効果)を考え続け、昨夏、福岡で学会発表したのでした。


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耕筰先生と嘉納愛子先生


 濁流の映像がテレビ等で流れています。わたしも、タイヤの上くらいまで水に浸かって、命からがら車を運転したことがあります。住んだサンフランシスコの小高い丘の「フォーレストヒル・クリスチャン・ナーサリースクール」に幼い息子を通わせていました。通園には、UCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ医学校)の裏手にある「ラグナホンダ」の道路を通ります。ある日、大雨でそばを流れる細い川が氾濫しました。運転する私は溢れる川の水もいとわず、「バッシャーン」と前行く車の流れについていったのでした。


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 園へのお迎えは、ピックアップと言います。当時2歳の息子をピックアップした若いママを、先生はこう言って送り出してくれました。「ハッピー スイミング♪」・・・この陽気な言葉に勇気づけられ、川の水があふれ出た「ラグナホンダ」の道路を泳ぐ…いえ、運転することができたのでした。無事家にたどり着いてから現在まで、この愉快な言葉を思い出します。大変な状況の中、言葉や歌声が勇気と元気をくれることがあるものなのですね。


プロフィール

Diva

Author:Diva
声楽家 ソプラノ歌手
健康科学(歌唱)研究者


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・山田耕筰の孫弟子
・声楽の恩師は
 109才まで現役指導を
 貫いた(故)嘉納愛子氏


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院(4年制音大)
にて研鑽を積む


ハルカス・サロン講師


大阪健康福祉短期大学
アバンスペース
健福興隆ハルカス大学
講座 講師


♪******♪******♪


声楽とは
歌声を楽しむこと

花束の香りを
かぐように息を吸い
花びらの音符を
ちりばめて
歌いましょう♪

クラシック歌唱は
心身を健やかに導く…
そんな研究を
アカデミックに
発信しています

かつて暮らした街
サンフランシスコの
思い出とともに、
歌が紡ぐ日々の暮らしを
エッセイ風に綴ります

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