風が桜の花びらを散らす・。・。

桜満開の季節を迎えた。古巣「混声合唱団・陽」は、院を巣立ってにわかに生活のペースが変わった私を、ボイストレーナーという席はそのままにして待ってくれている。せめてものお手伝いとして、今年5月開催「4´th コンサート」に、「心の四季」で歌声参加させていただく予定だ。

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心の四季より「風が」高田三郎

風が 桜の花びらを散らす 
春が それだけよわまってくる 
ひとひらひとひら 舞い落ちるたびに 
人は 見えない時間にふかれている


独唱とは違い、合唱曲には、自分の声を生かしつつハーモニーを奏でる面白さがある。人声の波動が心地良い。指揮者がモットーとする団の合言葉に「one for all , all for one」がある。元をたどればラグビーの精神で、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という意味だ。

息をするのと同じように、歌うことがやはり好きだと再確認している。自分から歌うことを取ったら何も残らない。声楽の恩師である故・嘉納愛子先生は「どんな場でも、全身全霊で歌いなさい。どこでどんな人が見てくれているかわかりませんよ」とおっしゃった。たとえリンゴ箱の上が舞台だとしても、それが、声楽人生の次の扉を開く可能性のあることを教えてくださったのだ。

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桜並木が、我が家から仁徳御陵古墳へ続いている。この季節、「花曇り」の日や、「花散しの雨」の降る日、「桜吹雪」が舞う日など、桜の木立を徘徊して過ごす。ハルカスで音楽指導をした日の暮れなずむ帰り道、満開の桜の木の下にたたずむと、幽玄の世界に吸い込まれ、上気した心が鎮まる。あくる朝にはまた「落花の雪」を踏みしめて京都・奈良へと歌唱指導に出かける。桜は季節の慣わしとなり、暮らしに溶け込んで久しい。

初夏の頃には、ご依頼をいただいた奈良の小さくて可愛い郵便博物館での本番を控えている。「心の四季」の2番以降はこんな歌詞だ。

光が ぶどうの丸いほほをみがく 
夏が それだけ輝きをます 
うちに ゆかしい味わいをたたえ
人は 見えない時間にみがかれている

雨が いちょうの金の葉を落とす 
秋が それだけすきとおってくる 
うすいレースの糸をぬかれて
人は 見えない時間にみがかれている

雪が すべてをまっしろにつつむ
冬が それだけよごれやすくなる
よごれを つつもうとまた雪がふる 
私は見えない時間につつまれている
 

この「心の四季」は、桜の春から始まり、夏に葡萄、秋は銀杏、冬には雪を歌う。青春の頃に声楽を志した。人生の朱夏、白秋を経て、玄冬へ…今の年代だからこそできる表現と芸術性に、ちょっとは成長してるかなとも思うけれど、まだまだだ。歌の心を支える技術を磨くためにも、さらにレッスンしなくっちゃである。ホントに面白いのだ、レッスンすることが。
プロフィール

Diva

Author:Diva
声楽家 ソプラノ歌手
健康科学(歌唱)研究者


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・山田耕筰の孫弟子
・声楽の恩師は
 109才まで現役指導を
 貫いた(故)嘉納愛子氏


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院(4年制音大)
にて研鑽を積む


ハルカス・サロン講師


大阪健康福祉短期大学
アバンスペース
健福興隆ハルカス大学
講座担当


♪******♪******♪


声楽とは
歌声を楽しむこと

花束の香りを
かぐように息を吸い
花びらの音符を
ちりばめて
歌いましょう♪

クラシック歌唱は
心身を健やかに導く…
そんな研究を
アカデミックに
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かつて暮らした街
サンフランシスコの
思い出とともに、
歌が紡ぐ日々の暮らしを
エッセイ風に綴ります

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