秋の夜長におもうこと・。・。

季節がガラリと変わり日の暮れが早くなった。深まる秋の夜長につらつら思う。先日の、旧堺市街で開かれた音楽会は良かったなあと…。

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古いたたずまいの町屋が音楽会場だった。リサイタルの主は高校・音大共通の先輩で、観光パンフで紹介されるこの町屋がご実家なのだ。バッハの半音階的幻想曲とフーガなど、真昼のファンタジーと銘打つ演奏だった。ひたむきにピアノと向き合う姿勢に「ブラボー!」だ。等身大で回を重ねるこのスタイルが本当にステキだと思う。町屋活用と文化提供という点で意義深い。

リサイタルには、彼女の恩師である内田 朎子先生も招かれていた。先生ご自身、なんと86歳にして今夏、モーツァルト室内管弦楽団と共演、これが新聞等で話題を呼んでいた。

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内田先生にオケ共演のお話をすると「呼んでくれるうちが花でね♪」と、キラキラの好奇心いっぱいの目で応えて下さった。109歳まで活躍した故・嘉納愛子門下である旨伝えると、「嘉納愛子先生(相愛大)と山田康子先生(大教大)はお家が近くて仲良しでね、ピクニックに一緒に連れていってもらったり、可愛がってもらったのよ」と、赤くひいた口紅も鮮かにこぼれるような笑顔で話された。

今回の町屋リサイタルの主がまたすごい。彼女はこの内田門下であるが、先生のオケ共演の練習にお付き合いし、伴奏ピアニスト(オケ部分をピアノで担当)を務めた。伴奏させて下さいと自らお願いしたと聞く。恩師の演奏から全てを吸収したことは想像に難くない。

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演奏の道を極め続ける86歳のお姿は、こぼれる笑顔・赤い口紅・舞台ドレスがホールの空間にしっくりくる。オケと渡り合った精神力や体力はずば抜けておられたのであろう。

我が恩師の言葉をかりれば「あなた、86なんてまだまだ若いわよ。これからよ、もっともっと励みなさい♡」だろう。将来このような姿に少しでも近づけたらと思うモデルを、母校の先生の中に見い出だせて幸せだ。自分の年齢や実績がほんのヒヨッコに思え、有り難いことだ。内田氏は、現在 相愛大音楽学部の名誉教授。宝塚ベガホールのコンクール審査委員長も務めておられた。

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深まりゆく秋は日の暮れが早い。珍しく一日中 家にこもって楽譜等の整理をしたが、すっきり片付づきほっと一息。夜の散歩に出た。ここは街中(まちなか)…少し歩くと市役所の高層ビルだ。最上階からはダイヤモンドをばらまくような夜景が見える。人影も途絶えたが、警備員さんが巡回してくれて安全だ。住み慣れた街は使い勝手が良い。シチュエーションは煌めく夜景、秋の夜長をしばし回想にふけった。

プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
声楽の健康科学 研究者


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・山田耕筰の孫弟子
・声楽の恩師は
 109才まで現役指導を
 貫いた(故)嘉納愛子氏


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院(4年制音大)
にて研鑽を積む


ハルカス・サロン講師


大阪健康福祉短期大学
アバンスペース
健福興隆ハルカス大学
講座 講師

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