秋の夜長におもうこと・。・。

季節がガラリと変わり日の暮れが早くなった。深まる秋の夜長につらつら思う。先日の、旧堺市街で開かれた音楽会は良かったなあと…。

_20161009_142303_20161021234053e4f.jpg 

古いたたずまいの町屋が音楽会場だった。リサイタルの主は高校・音大共通の先輩で、観光パンフで紹介されるこの町屋がご実家なのだ。バッハの半音階的幻想曲とフーガなど、真昼のファンタジーと銘打つ演奏だった。ひたむきにピアノと向き合う姿勢に「ブラボー!」だ。等身大で回を重ねるこのスタイルが本当にステキだと思う。町屋活用と文化提供という点で意義深い。

リサイタルには、彼女の恩師である内田 朎子先生も招かれていた。先生ご自身、なんと86歳にして今夏、モーツァルト室内管弦楽団と共演、これが新聞等で話題を呼んでいた。

image[3](←クリックで拡大します)

内田先生にオケ共演のお話をすると「呼んでくれるうちが花でね♪」と、キラキラの好奇心いっぱいの目で応えて下さった。109歳まで活躍した故・嘉納愛子門下である旨伝えると、「嘉納愛子先生(相愛大)と山田康子先生(大教大)はお家が近くて仲良しでね、ピクニックに一緒に連れていってもらったり、可愛がってもらったのよ」と、赤くひいた口紅も鮮かにこぼれるような笑顔で話された。

今回の町屋リサイタルの主がまたすごい。彼女はこの内田門下であるが、先生のオケ共演の練習にお付き合いし、伴奏ピアニスト(オケ部分をピアノで担当)を務めた。伴奏させて下さいと自らお願いしたと聞く。恩師の演奏から全てを吸収したことは想像に難くない。

icatch[1]

演奏の道を極め続ける86歳のお姿は、こぼれる笑顔・赤い口紅・舞台ドレスがホールの空間にしっくりくる。オケと渡り合った精神力や体力はずば抜けておられたのであろう。

我が恩師の言葉をかりれば「あなた、86なんてまだまだ若いわよ。これからよ、もっともっと励みなさい♡」だろう。将来このような姿に少しでも近づけたらと思うモデルを、母校の先生の中に見い出だせて幸せだ。自分の年齢や実績がほんのヒヨッコに思え、有り難いことだ。内田氏は、現在 相愛大音楽学部の名誉教授。宝塚ベガホールのコンクール審査委員長も務めておられた。

m8m2014-07-20_215819[1]    

深まりゆく秋は日の暮れが早い。珍しく一日中 家にこもって楽譜等の整理をしたが、すっきり片付づきほっと一息。夜の散歩に出た。ここは街中(まちなか)…少し歩くと市役所の高層ビルだ。最上階からはダイヤモンドをばらまくような夜景が見える。人影も途絶えたが、警備員さんが巡回してくれて安全だ。住み慣れた街は使い勝手が良い。シチュエーションは煌めく夜景、秋の夜長をしばし回想にふけった。

プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
山田耕筰の孫弟子
声楽の健康科学 研究者


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・109才まで現役指導者
 故 嘉納愛子氏に師事


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院[4年制音大]
にて研鑽を積む


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


ハルカスを拠点として、マスメディア・デパート・大学関連講座の講師をつとめています


●読売新聞大阪本社・讀賣TVを運営母体とする文化センター講師


●ハルカス近鉄本店 文化サロン他 講師


●大阪健康福祉短期大学
健福ハルカス大学 講師


声楽を軸に、歌う日々やサンフランシスコ暮らしの懐古をエッセイ風に綴ります。

リンク
カレンダー
06 | 2018/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
カテゴリ