蓮の華

観蓮会が早朝に開かれています。ハスって開く時に「ポン!」と音がするのでしょうか。遠くの公園にはもっと大きな池があって、見渡す限り、この花が水面をおおっています。早起きして一面のハスの花を見にいってこようかな。

蓮華に仏様は立っていらっしゃいます。台座は開いた蓮の花。大きな葉っぱと、ピンク色の花の取り合わせが美しく、ハスの池は極楽浄土を思わせます。ピンクの花は朝に開いたと思ったら、いつの間にか、お昼過ぎにはつぼみます。そして、あくる日にまた咲き、咲ききるとハラリと散るのです。

ひーらいた ひーらいた なんの花がひらいた 
れんげの花が ひーらいた
ひーらいたとおもたら いつのまにか つぼんだ


子どもの頃、輪になり無心で歌ったわらべ歌。田んぼ一面のレンゲ草を想像していました。けれど「れんげ」の花って、朝に開いて昼には閉じる「蓮華」だったのですね。

礼拝堂で三帰依文を歌ったことがあります。
「ブッダーム サラナーム ガッチャー ミー…」
ちなみに寺は「らいはい堂」チャペルは「れいはい堂」と称します。お堂にお経のように声が響き、意味も解らず歌いました。ホトケ様の後光でしょうか、周囲がパーッと明るく照らされていました。ブッダなんて、幼稚園でお釈迦様に甘茶をかけて以来、後にも先にも生涯でただ一度かも…!? 

私は、アメージング・グレイスの讃美歌など、キリスト教っぽいものの方が好きです。けれど、信心や信仰にはかかわりません。いつも、お盆には御先祖様をお祭りする家だったし、神社にもかかわり深く、どの神サマ仏サマもウェルカム。暮らしの中で祈りをささげていたのです。あらゆる文化を懐深く受け入れてきた、典型的な日本人の一人です。

声明の一種を「散華」と言います。また、寺院でハスの花を散らして唱える法要も「散華」と言います。

散った花びらを手のひらにのせました。その花びらは「散り蓮華」の形!? おお!!中華のスプーンは、こんな優雅な名前だったんだ。暮らした異国サンフランシスコは、アジア人も多くて人種のるつぼ。色んな人達が、チャニーズ・レストランで、チョップ・スティック(お箸)やレンゲを操って、食事を楽しんでいたことを思い出します。食を通した世界のアジア。一枚の花びらに小さな世界が見えました。

店先にお供えのハスの砂糖菓子が並んで、お盆も間近の季節です。

♪~・~♪~・~♪~・ ミニ レッスン ・~♪~・~♪~・~♪

山田耕筰より伝えられた「音楽は宗教なり」の言葉そのもの、謙虚な心で歌う『 私は芸術のしもべです 』という美しいアリアが、チレア作曲のオペラ「アドリアーナ・ルクブルール」にあります。

泥の中から出でて、無心に咲くハスの花の美しさに、生涯をかけ曲を奏で続ける姿勢を教えられます。

プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
山田耕筰の孫弟子
声楽の健康科学 研究者


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・109才まで現役指導者
 故 嘉納愛子氏に師事


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院[4年制音大]
にて研鑽を積む


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


ハルカスを拠点として、マスメディア・デパート・大学関連講座の講師をつとめています


●読売新聞大阪本社・讀賣TVを運営母体とする文化センター講師


●ハルカス近鉄本店 文化サロン他 講師


●大阪健康福祉短期大学
健福ハルカス大学 講師


声楽を軸に、歌う日々やサンフランシスコ暮らしの懐古をエッセイ風に綴ります。

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