修士論文完成!

1・17の阪神大震災の折、がれきの中で歌われた「赤とんぼ」があった。この歌の作曲者は山田耕筰である。今年の元旦に109才を迎えられた声楽の恩師である嘉納愛子先生から、「音楽は宗教である」という山田耕筰の言葉を頂いていた。この言葉の奥深さに向かって、大阪教育大学の健康科学専攻で研究を進め、修士論文を仕上げた。


修士論文の最終締め切りは1月15日だった。これより少し早く提出を無事終えた。15日は、抄録原稿を提出しに行った。研究室に灯りがついていたのでドアをノックすると、同じ研究室のM2が2人奥から出てきた。研究と論文に励んだ同士、思わずどちらからともなく駆け寄りハグしあった。固い握手を交わす。お互い万感の思いがこもる。握り合った手は、しばらくほどけなかった。


「修論提出した?」「したした!先生にハンコもらって、出した!」
もう1人の彼女は、締め切りぎりぎりの晩遅くまで、もうひと頑張りするようだ。奥の部屋には准教授がご指導のために控えておられる。締切には滑り込みで間に合うよう完成するだろう。彼女なら大丈夫。


こんなドラマティックな場面があるとは思わなかった。それだけに皆がんばった。院を卒業されたM先輩が、修論出したら、見上げる空の色が違って見えると言っておられた。本当だった。


このM先輩は、私と大教大の院をつないでくれた方だ。論文のまとめを見てもらったが、彼女は、「公開授業にDIVAさん、花束とお菓子持って『おめでとうございますぅ~』とやって来たから、元音大生の感覚ってズレてて、正直、この人 大学院で論文書けるのかと思ってた・・・よくここまで論文書いた・・・」と言って、じんわり目に涙まで滲ませて下さった。


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公園の梅が開花した。2年前の2月の寒い寒い日、学校へと続く坂道を院試の会場へと向かっていた。合格して大学院生となった後、生活リズムの激変で点滴まで受けたことがあった。しらじらと夜が明ける頃まで、あまりの難しさに泣きながら勉強に取り組んだ。色々な日々があったけど、大学院は楽しまなければ負けだと思っていた。3年間の長期履修のシステムはあったが、モチベーションが保てる2年間を駆け抜けた。ゴールも視野に入るこの頃である。


社会人大学院に意義があった。昼間の王道を行く大学院とは異なり、それぞれの仕事を終え、職場から駆け付ける同士たちに甘えはない。皆、尊敬できる方たちばかりだった。様々な経歴と専門というバックグラウンドをもつ院生は、お互いに異なる世界の良き刺激を与えあう。これが、社会人が院に集う意義だろう。


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同じ研究室の彼女たち2人とハグして健闘をたたえあった暖かい思いを抱きつつハルカスへ向かう。夜景が、いつにもましてキラキラまたたいていた。多くの方々の応援と協力無しには、成し得ない研究だった。


論文の査読をした教授陣が、最後の審査をされる。あともうひとがんばりだ。長男は博士だが、最後まで気を抜かないよう、アドバイスをくれた。彼のフォローは常に心の支えだ。



卒業を目前に、心よりの感謝を込めて、バレンタインのコンサートを開かせて頂きます。音楽の大木教授に卒業演奏会の相談をすると快諾して下さいました。相愛大学音楽学部同窓会沙羅の木会からも後援を頂けました。


お時間あれば、バレンタインデーによせた、ハート・ウォーミングなコンサートにお運び頂けると幸いです。会場となるミレニアムホールのピアノは大木教授ご自慢のステキな音色です 
(入場は無料です。詳しくは下の画面をクリックして下さい↓)

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プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
声楽の健康科学 研究者


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・山田耕筰の孫弟子
・声楽の恩師は
 109才まで現役指導を
 貫いた(故)嘉納愛子氏


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院(4年制音大)
にて研鑽を積む


ハルカス・サロン講師


大阪健康福祉短期大学
アバンスペース
健福興隆ハルカス大学
講座 講師

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