秋色…ゲーテ街道

深まりゆく秋…サロンでは クラシック歌曲をレッスンした。
レッスン生のお洋服は、早くも深まりゆく秋のシックな風合い。
シューベルトの「野ばら」を、秋薔薇のイメージで歌って頂いた。


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声楽の学生にとって、基本はドイツリートとイタリア古典歌曲だ。
若い日、恩師に「野ばら」をご指導頂いた記憶がある。
声楽科では、オペラ・アリアより以前に 先ずドイツリート。
基礎作りのために取り組む曲がシューベルトなどの歌曲であった。


「野ばら」の作詞者はゲーテだ。
レッスンに旅情誘う「ゲーテ街道(ドイツ)」の音楽案内も加えた。
偉大な詩人の足跡をたどりつつ、歌曲の世界を展開させるのも、
学習指導要領やカリキュラムに縛られない大人のサロンの楽しみだ。
興味の向くまま、教えるこちらも うんと楽しませてもらっている。
(下の写真は「ゲーテハウス」の2000冊を越える本棚)


photo_8[1]

少しハードルを上げて原語で歌って頂いた。
おなじみの日本語訳「わらべは見たり 野なかの薔薇…」を
ドイツ語で歌うことは、声と脳のブラッシュアップに良い。
頭も心も歌声も使わないと錆びてしまう。知性を磨くことは大切だ。 

Sah ein Knab' ein Röslein stehn,
Röslein auf der Heiden,
war so jung und morgenschön,
lief er schnell, es nah zu sehn,
sah's mit vielen Freuden.
Röslein, Röslein, Röslein rot,
Röslein auf der Heiden


少年が見つけた小さな野ばら
とても若々しく美しい
すぐに駆け寄り間近で見れば
喜びに満ち溢れる
バラよ 赤いバラよ 野中のバラ


【こんなラジオ番組があったのね…
 ドイツ語をお勉強したい方はクリックを NHK高校音楽講座

main[1]


「野ばら」をレッスンしたのは、いつもの奈良と京都のサロン。
これらふたつの古都には、
長い歴史の中で培われた外来文化への免疫があって、
どんな洋楽にもなじんで懐深い。
そして、音楽表現は奈良と京都で異なり面白い。


奈良のサロンは、クラシック曲「野ばら」を自分たちバージョンの、
独自の表現にしてしまうおおらかさがある。シルクロードを経て
流入した外来文化を飲み込んできた土地柄によるところが大きい。


京都のサロンは、自分たちの文化とクラシックとを融合させず、
古都独特の繊細な感性で、外側から洋曲をじっくり味わい楽しむ。
魂まで洋楽に売さない結果生まれるのが、京都独特の粋モダンだ。


以上は私なりの解釈だが、部外者だからこそ抱く感想だろう。

img_4[1] (ゲーテが愛したイチョウ クリックで拡大します)

琵琶湖畔から京都サロンに通う女性が、
ドイツのフランクフルトに長くお住まいだったことは以前書いた。
彼女は、今回も まるで洋画のナレーションのように
ネイティブに近いドイツ語で「野ばら」を朗読して下さった。
ゲーテの生家のある街に住まった人が伝える
ヨーロッパの香りと空気感は、
深まりゆく秋の気配をたたえて静かに深く美しかった。


プロフィール

Diva

Author:Diva
声楽家 ソプラノ歌手
健康科学(歌唱)研究者


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・山田耕筰の孫弟子
・声楽の恩師は
 109才まで現役指導を
 貫いた(故)嘉納愛子氏


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院(4年制音大)
にて研鑽を積む


ハルカス・サロン講師


大阪健康福祉短期大学
アバンスペース
健福興隆ハルカス大学
講座 講師


♪******♪******♪


声楽とは
歌声を楽しむこと

花束の香りを
かぐように息を吸い
花びらの音符を
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