声楽とピアノ

ながい、ながい付き合いになりました。声楽の、伴奏のお供で一緒に歌ってくれるピアノ♪

幼い頃、ピアニストの叔母に教則本バイエルの手ほどきを受けた時、もらったお下がり。それは今は懐かしレトロな足踏みオルガン。あ~残しておけば立派なアンティックだったなぁ。象牙の鍵盤はセピア色の彼方…古き良き時代のお話です。

当時の親達はピアノに、音楽性や情緒を育む他「手に職を持たせる」という目的を持ちました。これも、むかしむか~しのお話ですが…。少し成長して、電車に乗って、母に連れられレッスンに通うようになると、上手に弾けた帰り道は「菊一堂」のパフェのごちそう。そんなスタイルが、当時の女の子のレッスン風景だったように記憶します。

その頃、オルガンにかわって家にやってきたのがアップライトです。キラキラ明るい音色で受験期まで、心強い相棒を務めてくれました。

そしてグランドピアノが、声楽という専門の道を歩き始めたヒヨッコのもとへやってきます。ここから改めて、ピアノとの長い付き合いが始まり、演奏者のささやかな人生を沁み込ませて、楽器もまた遥かな音楽の道のりを歩むのです。

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楽器搬入と共に付いてきてくれたのが、調律師さん。長い年月をこのピアノの音つくりにお付き合い下さっています。調律のたび、材質が時を経てさらに熟成してきたと、良い点を見つけて下さいます。

調律師さんのおっしゃるには、昔のピアノは、3割の木の良い部分で作られ、あとの7割は捨てたのだとか。全てそうではありませんが、大量生産の昨今、ピアノは木の7割で作り、3割は捨てるそうです。昔の物は、職人技で丹精込めて作るため、品質・材質に信頼がおけるものが多いです。それに、とっても頑丈。何百万回、いえそれ以上に足で踏み体重のかかる「ペダル」なんか今でもビクともしないしネ。

もちろん私は声楽専攻なので、ピアノ科の方のようにバリバリ弾ける訳ではありません。ブルグミュラー・ソナチネ・ソナタ・シューマンのトロイメライやショパンの幻想即興曲…。いろいろ弾いたけれど、最終的に落ち着いたのは伴奏のためのピアノ。

(そんなにピアノ上手じゃないし~。アセアセ…)

伴奏曲は、鍵盤を使う範囲は狭く音域は限られます。けれど、調律師さんはおっしゃるのです。「和音を鳴らすと、弾いていない別の弦が共鳴するのです。いろんな弦が互いに響きあって、楽器が豊かに歌い出します。伴奏だからといって、ふだん弾かない低音高音の調律も、あだやおろそかにはできないのですよ。」と。おお!これって人生と同じやないか!!

又「調律は音の高さを正確に合わせるだけじゃないんです。ハンマーの当たり具合、弦に伝わる間合いなど、声楽に合った音色に調弦するのが楽しいのです。音づくりに取り組ませてもらえて、ウレシイなあ~♪」ともおっしゃって、調律だけではないプラスアルファの心を、いつも添えて下さいます。

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フジコ・ヘミングさん…奇跡のピアニスト。聴力が殆どなく、数奇な運命をたどり癒しの演奏で多くの聴衆のハートをつかみました。その音作りについて「家でマリア・カラスの歌を流し、彼女の歌のように弾くのよ。」と話されるのを聞いたことがあります。

マリア・カラスとは伝説のオペラ歌手。自身が楽器という声楽家の私( 彼女とは比ぶべくもないけれど )には、ピアノの演奏という点で、深ーくストンと腑に落ちる言葉です。

ピアノの前にちょこんと座り、若き叔母からドレミの手ほどきを受け
幼い日に歩み始めた『 音楽の道 はるかなり 』・・・
相棒のピアノが伴奏(伴走)してくれています。

♪~・~♪~・~♪~・ ミニ レッスン ・~♪~・~♪~・~♪

音楽に限らず、人や美術など良いものにたくさん触れなさい。それがあなたの芸術性を磨くのです。とは、音大生時代に先生方が、いつもおっしゃっていた言葉。音楽の品格というものを、教授連は常に指導なさいました。
ハハ~~ッ  m(_ _)m  もいっぺん 見直そう人生を!♪
プロフィール

Diva

Author:Diva
声楽家 ソプラノ歌手
声楽の健康科学 研究者


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・山田耕筰の孫弟子
・声楽の恩師は
 109才まで現役指導を
 貫いた(故)嘉納愛子氏


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院(4年制音大)
にて研鑽を積む


ハルカス・サロン講師


大阪健康福祉短期大学
アバンスペース
健福興隆ハルカス大学
講座 講師


♪******♪******♪


声楽とは
歌声を楽しむこと

花束の香りを
かぐように息を吸い
花びらの音符を
ちりばめて
歌いましょう♪

クラシック歌唱は
心身を健やかに導く…
そんな研究を
アカデミックに
発信しています

かつて暮らした街
サンフランシスコの
思い出とともに、
歌が紡ぐ日々の暮らしを
エッセイ風に綴ります

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