野薔薇

薔薇の香りを嗅ぐように息を吸い
花びらの音符を散りばめるように歌いましょう。
…レッスンで、声楽の呼吸法として紹介する「薔薇のブレス」。
イメージをふくらませるだけで、深く美しいブレスが得られます。

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浜寺の薔薇園を散歩しました。
山田耕筰作曲の「野薔薇」が脳裏に浮かびます。
昔 耕筰の愛弟子・嘉納愛子先生に この曲をレッスンして頂いた時、
「耕筰先生は、 この歌には哲学的な意味があるのだよ
とおっしゃっていました」と、直で伝えられました。

野ばら 野ばら 蝦夷地(えぞち)の野ばら
人こそ知らね あふれさく
いろもうるはし 野のうばら 蝦夷地の野ばら

野ばら 野ばら かしこき野ばら
神の御旨(みむね)を あやまたぬ
曠野(あらの)の花に知る教え かしこき野ばら


三木露風が、北海道のトラピスト修道院の絵葉書の余白に
この詩を書き、山田耕筰に送りました。
歌詞の野薔薇はバラのご先祖さま、北海道の道花・ハマナス。
浜寺薔薇園の外周にも、このハマナスが咲いています。

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さて、オペラ・サロンのメンバーが お家を開放して
ホームコンサートを催して下さいました。
伊勢・五十鈴川行きの電車に揺られ、名張まで…
名張は、初瀬街道で大阪・奈良方面と結ばれる交通の要所です。


みんな歌う歌う♪ 
耕筰先生の「野薔薇」の楽譜も登場しました。
指導させて頂くサロンで、このように、
皆さんが仲良しになって下さることがとても嬉しい。
歌曲指導に加え、サロンを運営するって、
人と人をつなげて和と輪を作る役割も大きいと思っています。


パンとチーズとワインを前に、ひがな一日歌いました。
レースのカーテンとキラキラ輝く木々の新緑、
晴れた五月のまるで物語の絵のような光景…。
みんな、オペラアリアを愛して、
仲良くなってくれてホントに良かったなあ。

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螺旋階段ならぬ、お家の階段ですが、
高い天井によく響くからとリクエストされ、
アヴェマリアも歌いました。
目の前に、以前 この曲をチャペル・コンサートで演奏した時の
額が飾られていて、シンクロしていたのが不思議。


それぞれの人生を背負った 大人の集いは、そう…
賢き野の薔薇のように、 
今まで人生を上手に回してきた人の賢さと優しさに
満ち溢れていました。

プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
山田耕筰の孫弟子
声楽の健康科学 研究者


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・109才まで現役指導者
 故 嘉納愛子氏に師事


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院[4年制音大]
にて研鑽を積む


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


ハルカスを拠点として、マスメディア・デパート・大学関連講座の講師をつとめています


●読売新聞大阪本社・讀賣TVを運営母体とする文化センター講師


●ハルカス近鉄本店 文化サロン他 講師


●大阪健康福祉短期大学
健福ハルカス大学 講師


声楽を軸に、歌う日々やサンフランシスコ暮らしの懐古をエッセイ風に綴ります。

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