桜の向こうの飛行機雲

早朝、そっと家を抜け出して桜散歩をした。徳天皇陵古墳へ続く坂道は桜満開。公園のベンチでお花見しながら、苺や林檎・ヨーグルト・パンとコーヒーの朝ごはんをとった。帰宅して、譜読みとレッスン。音楽会エントリーの書類を書いた。


お昼からは花散らしの雨が降り、風で花吹雪が舞った。桜に囲まれて本が読みたくて、傘をさして再び出かけた。市のセントラルパーク的公園なので博物館・図書館・お茶室等のパブリックスペースがあり、雨の日も心配ない。今日は茶の庵(いおり)で読書。苔むした庭に、雨と共に桜の花びらがチラチラ降り、詫寂の世界も少し華やいでいた。


さくら」


写真の真っ青な空はつい先日のこと。見上げた桜の向こうに、飛行機が空を切り裂き進んでゆくのが見えた。近々、息子はボストンの学会に出席するそうだ。彼はもう、アメリカで暮らした頃の夫と同じ年齢に達した。夫の夢の続きをつないでボストンへ飛ぶんだ…
ふいと胸をつかれ、あふれてくるもので桜が霞んで見えた。


桜吹雪といえば、サライの曲を思い出す。「サライ」とはペルシア語で「سرای」。家や宿、解釈を広げれば故郷という意味があるそうだ。この歌にとても好きな節がある。


201503261542.jpg

動き始めた 朝の街角
人の群れに 埋もれながら 空を見上げた
サクラ吹雪の サライの空へ
流れてゆく 白い雲に 胸が震えた

離れれば 離れる程 なおさらにつのる
この想い 忘れられずに ひらく 古いアルバム
若い日の 父と母に 包まれて過ぎた
やわらかな 日々の暮らしを なぞりながら生きる


ユキヤナギ

今は追いつくはずもないが、遥か先ゆく科学の世界の、夫や息子達の背中を見つつ走っている。「声楽と健康」に人間科学の世界から恩恵をいっぱい受けた。さて、明日は久しぶりの修論指導、楽しみだ。桜並木をくぐり抜け、古墳の森を過ぎ、駅へ急ごう。新学期が始まる♪

プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
山田耕筰の孫弟子
声楽の健康科学 研究者


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・109才まで現役指導者
 故 嘉納愛子氏に師事


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院[4年制音大]
にて研鑽を積む


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


ハルカスを拠点として、マスメディア・デパート・大学関連講座の講師をつとめています


●読売新聞大阪本社・讀賣TVを運営母体とする文化センター講師


●ハルカス近鉄本店 文化サロン他 講師


●大阪健康福祉短期大学
健福ハルカス大学 講師


声楽を軸に、歌う日々やサンフランシスコ暮らしの懐古をエッセイ風に綴ります。

リンク
カレンダー
06 | 2018/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
カテゴリ