ショートトリップ ♪ 文化財公開 

堺はその昔、黄金の町として知られ、南蛮人が行き交う東洋のベニスとうたわれました。世界一の広さを誇る仁徳天皇陵古墳は、ユネスコの世界遺産暫定リスト入りをしています。少し歩けば沢山の文化と出会える町、それが堺です。その堺で文化財公開がおこなわれました。

生まれ育った町をディスカバー! リュックを背負って探索に出かけました。小さな旅の目的は、声楽の楽器という身体づくりを兼ねた、健康のためのウォーキング。

先ずは南宗寺の重要文化財「甘露門」。都会にあって静寂の別天地、心安らぐひとときが味わえます。ゆかりの千利休は禅に開眼、茶の湯を確立し茶人としての素養を深めました。お寺は今も若き雲水の修行の場です。

南宗寺から歩くことしばし「南宗の湯」に天然温泉の足湯。ひと風呂浴びると(?!)足取りも羽根が生えたように軽くなりました。

碁盤の目の町を北上…お寺の多いのには驚かされます。京都の公家や寺院が、応仁の乱から逃れ居を構えた名残なのだとか。バックアップした堺の豪商はよほど裕福だったのですね。

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さて、チンチン電車(路面電車)が走る、大道筋の伝統工芸館に到着。つぼ市さんの香り高いお茶と、生の和菓子がふるまわれていました。「え?これ、いただいてもよろしいの?!」和菓子屋さん太っ腹~♪ 作りたてでほっこり一息つきました。

ちなみに堺は、茶の湯が盛んになるにつれ、お茶菓子が発展した町。和菓子屋さんがこの町にルーツをもつことは、ステイタスなのです。与謝野晶子の生家跡「駿河屋」をはじめとして、京都でもこれほどはないくらい店が多く点在します。

阪神間のおしゃれな町にケーキ激戦区があるように、利休の詫寂文化が去来する堺は和菓子の宝庫。茶に添えられた上品な甘さの宝石は、愛でる芸術品でもありました。

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小さな旅の終盤、フィナーレは「刀鍛冶」の水野鍛錬所を訪ね、奥の作業所を拝見。水野さんのお嬢さんが案内して下さいました。

与謝野晶子生誕祭で、晶子歌曲を演奏したおり、堺の会合衆が集ったかのようなレセプションで、水野さんのご主人とお話する機会がありました。お嬢さんは夕陽ケ丘高校の音楽科から音大に進まれたと聞きました。ピアニストとしても確かなその腕に、伝統の技を受け継いだのですね。工程を説明する様子は、現代の匠(たくみ)そのもの、伝統のステージに立つその姿に心よりの拍手です。

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帰りはガイド付きループバスで爆裂歴史トークを聞きながら、仁徳陵古墳前の博物館へ。故郷の理解を深める一日となりました。

♪~・~♪~・~♪~・ ミニ レッスン ・~♪~・~♪~・~♪

水野鍛錬所のご主人いわく「刀鍛冶をする横にブランコがつるしてありましてね、娘はいつもそれで遊んでいたんですよ。リズム感はそれでよくなったのかな…。」

日本古来の伝統工芸、特産の包丁や刀を鍛冶うつリズムと、ブランコの揺らぎのリズム。お嬢さんの奏でるクラシックのピアノの音色を、一度、耳にしたいものだと思います。奏でられる音楽は、和魂洋才に裏打ちされて素晴らしいだろうなあ、きっと。
プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
声楽の健康科学 研究者


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・山田耕筰の孫弟子
・声楽の恩師は
 109才まで現役指導を
 貫いた(故)嘉納愛子氏


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院(4年制音大)
にて研鑽を積む


ハルカス・サロン講師


大阪健康福祉短期大学
アバンスペース
健福興隆ハルカス大学
講座 講師

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