珠玉のひととき 宝物の時間

学校のミレニアムホールで、チェロの大木教授とピアノの田中名誉教授の音合わせを聴かせて頂いた。「白鳥」の演奏に涙があふれた。


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それは、みかんさんと落ち合うため、田中先生のレッスン室をお訪ねしたことから始まった。「60周年記念演奏」の音合わせに同席してよいか、みかんさんが田中先生に打診して下さったのだ。「大木先生さえOKならどうぞ」ということであった。私達は大木先生の了承を得にミレニアムホールへ向かった。答はOK、ウェルカムとのこと。


この時、嬉しいハプニングがあった。ちょうどレッスン中だった大木先生が、声楽の男子学生へのアドバイスを私に振って下さったのだ。レッスンならお手のもの、大学でミニレッスンをさせて頂くチャンスにも巡り合えた。


kinennoyube_annai20141031[1] ←演奏当日のチラシ(クリックで拡大します)


記念演奏会の音合わせは至福の時だった。みかんさんと並んで演奏を聴かせて頂いた。さらに先生方は「では、サービスで白鳥を…」と、客席のたった二人のために心に沁み入る演奏をされた。音楽少年が、そのまま大人になったような、みずみずしいお二人の姿であった。
(詳しくはこちらのブログで  みかんぴあの)


残念ながら、本番は授業があったため聴けなかった。音合わせの珠玉の演奏を大切にしたかったし、あえて行かなかった。


さて、この日の授業は「生体制御学特論」…こちらは芸術とは究極の反対のサイエンスだ。しかし私はこの授業も大好きだ。宇宙の神秘、原始地球に始まり、只今は生命の誕生。化学進化でアミノ酸ができるところまできた。講義は、脂質がタンパク質を取り囲む、細胞という生命の源の解明にまで迫ったので聞き逃せない。命の芽生えを科学は解き明かしてしまうのだから驚愕だ。


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続く「演習」の授業は校外で行うことになっていた。平たく言えば、食べて飲む師弟のコミュニケーションといったところだ。飲めない私はこんな場が大の苦手でちょっぴり気が重かった。ところがである…時がたつにつれ、場の空気が愉快で和やかだと心底 感じ出した。


集った同輩は社会人大学院生。キャビンアテンダントやパイロットの健康管理を担う航空会社の保健士 兼 看護師さん。学生の健康管理を一手に引き受ける大学の保健室の先生。病院の栄養管理士の虫博士。院の研究室でラット相手に実験する若いお嬢さん。そして、声楽家の私…健康科学専攻なので医療系が多いが、顔ぶれは多種多様、まるで異業種交流だ。


輪の中心においでの先生ご自身が、心から楽しんでおいでのご様子だった。そのお人柄から場に笑い声がたえなかった。各々の持ち場のバックグラウンドを、会話でうまく引き出して下さったので、同輩の活躍ぶりも垣間見えた。気持ちの良い方たちとの会話が、テンポよくリズムよく運ぶ。先生は最後に「 あ~楽しかった 」と締め括って、お支払いも気前よく沢山出された。引き際が実にスマートで大人だ。

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冒頭、白鳥の演奏に涙したと書いたのは、憧れ続けた院の空間でこの瞬間、縁ある方々とご一緒できて「生きててヨカッタ♪」という思いが溢れたからだった。先生方に感想を伝えると「僕たちもそうです」とおっしゃった。なんて謙虚なんだろうと思う間もなく、ピアノは、彩りに満ちてカラフルな音色を歌い出した。


プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
声楽の健康科学 研究者


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・山田耕筰の孫弟子
・声楽の恩師は
 109才まで現役指導を
 貫いた(故)嘉納愛子氏


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院(4年制音大)
にて研鑽を積む


ハルカス・サロン講師


大阪健康福祉短期大学
アバンスペース
健福興隆ハルカス大学
講座 講師

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