葛城古道の古文書 覚え書き

ちょっと固い文章ですが、院の生活科学のレポートの素材です。実家に保存されていた古文書や、先祖が大和に残した屋敷と土地などについてまとめた個人的な覚え書きです。

授業で、重要文化財である庄屋屋敷保存への取り組みを聞きました。うちは重文ではありませんが、継ぐ責任の重さは同じようにヒシヒシと感じます。ちょこっと公開… 伝統と文化を引き継ぐという点で、共感して頂ける方があれば嬉しいな。


江戸時代初期より受け継ぐマインド

神々の降る里として知られるこの地は、白州正子の「かくれ里」にも詳しい。銅鐸銅鏡が一緒に埋められていたのは、全国でもここだけであり、歴史・考古学マニアにとっては、葛城王朝という永遠のロマンの地である。この葛城古道界隈に、実家のルーツである土地と大和棟の古民家 を残している。

堺の実家解体に際し、天井裏から我が家に伝わる古文書が出現。江戸初期より続く家で、代々の庄屋であったことを確認した。書は、大和の土地と家屋で先祖が活躍した証である。筆跡は、時代の空気をいきいきと伝えるような力強さであった。

実家の菩提寺は「吐田 極楽寺」。東に極楽寺ヒビキ遺跡が広がる。この遺跡は、出土した巨館の柱の焦げ跡 が古事記の記述と一致し、葛城氏の祭政の施設跡と推測されている。さらに南の南郷遺跡群からは、水辺の祭祈跡(導水施設)が出土している。

ヒビキ遺跡が掘り出される際 一層の土を除くと 江戸時代の地層が現れた。この層を除くと 古事記の時代の地層が現れた。歴史と文化が幾層にも重なる、古代へのタイムトンネルのような土地柄である。


伝えられた古文書

1. 時代別古文書

文箱入りの書で、最古のものは貞享(江戸時代初期:徳川綱吉の頃)。享保の書類が多かったが、この時代のものは比較的よく見つかるとのことで、時代は浅い。幕末・維新以前の慶応や安政のものもあった。

2. 葛城歴史博物館へ

古文書を読み解く学芸員先生に鑑定して頂いた。最古の貞享の書は、『あとしき書置き』という遺言であった。読み解いて頂くと「跡取りがいないため、親戚の男の子を近隣の村から養子に迎える。親の言うことをよく聞き家を盛りたてるよう」という内容であった。

内容から、この頃すでに継ぐべき家があったと推測される。時代が下り、この養子が子をもうけ、家を順調に軌道に乗せた様子が書に記されていた。

3. 庄屋としてのいとなみ

江戸時代の庄屋の在り方が鮮明に伝わる書類であった。村人の代表としてのお伊勢参り・寺のパトロン・代官屋敷への掛け合い・田の売買など。吉野川分水を実現させた功労者「高橋佐助」がサインした書があり交流の様子がうかがわれる。

4. 郷土史料として

これらの内容から、貴重な郷土の史料であることが判明。半永久的に博物館保管として頂く。2014年早春、『葛城学講座』で史料として活用される。内容は「春日おんまつり」木材寄進について。


古文書以前と以降

一番古い古文書から以前は、どんな経緯かは想像の域であるが、古代へさかのぼる地であることから、歴史をたどって祖先を推測することも可能かと思われる。

また現在に引き継ぐ古文書・土地・家屋から、活躍や衰退の中、時代と共に伝統を継承してきた先祖の知恵と力を感じた。現代を生きる者の今後の励みとしたい。


これからの取り組み

いまだ、大和に残す古民家は活用に至っていないが、古文書は博物館に半永久的に保管して頂くことができた。

重要文化財の家屋を守る当主の殆どは、このように先祖と継いだ家への深い思いから、次世代を担う若者への大きな負担と時代の変化の認識の狭間で、心情的にも御苦労は絶えないと想像する。

先代まで宮座・講とも結びつきを保っていたが、いったん途絶えた。現在、地域との新たなコミュニケーションを結びなおしているところである。民間・行政の協力もあおぎつつ、日本の伝統文化を継承してゆきたいと願うものである。

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さて~ 「葛城の道」では新たな動きが…
レトロな可愛い郵便局はリノベーションの真っ最中!
長い眠りについていた洋館が、今秋、装いも新たに登場でーす。
お楽しみに~~

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ありがとうございますぅ~m(__)m  

(写真は 竹田様 提供)
DSC02277 (800x600)



プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
声楽の健康科学 研究者


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・山田耕筰の孫弟子
・声楽の恩師は
 109才まで現役指導を
 貫いた(故)嘉納愛子氏


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院(4年制音大)
にて研鑽を積む


ハルカス・サロン講師


大阪健康福祉短期大学
アバンスペース
健福興隆ハルカス大学
講座 講師

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