凍 れ る 音 楽 

小雪ちらつく京都は底冷え。
レッスン開始前、みなさん、雪の話で盛り上がっていた。
さすが都…交通の便が良く各地から人が集まる。


Aさんは琵琶湖畔に降りしきる雪の中をお越しになった。
Bさんは雄琴温泉から。大原・三千院へは車で20分という距離で、
意外と京都に近いのだが 出る時はすごい雪だったそうだ
C・Dさんによると、嵐山は雪化粧らしい。
Eさんは雪の降らない都島から。なので、雪は嬉しいとおっしゃる。
彼女はもともと丹波の生まれ。霧氷のステキなお話をして下さった。


それぞれの土地から運んで来た冬景色。レッスンそっちのけで、
真冬の旅情を、もっともっと楽しんでいたかった。


この日のレッスンは、例のごとく四天王寺からスタート。
冴えわたる朝空に『ハルカス』『五重塔』 が凛とそびえたつ。
時空をこえ「超近代ビル・古代の塔」が共存する時代が始まる。
千四百年の歴史のバトンを引き継ぐ決心であるかのように、
ハルカスは、キリリと冷たく引き締まった空気の中にあった。


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この界隈は高津宮に近く、奈良・京都の都より古い歴史をもつ。
難波津に咲くやこの花冬ごもり…  ☆☆☆
古来より、寒い季節に蕾をふくらませる梅の名所でもあった。


サロンで、冬季オリンピックの虹と雪のバラードを歌った。
まだ日本が若く 熱気あふれた頃の 札幌オリンピックの曲だ。
あの時代の真っ青な空を ナイフのように切り裂いて
飛跳したジャンパーの姿が、歌詞にくっきりと描かれている。


続いて奈良サロンへ向かう。
奈良は大阪よりさらに冷え込んでいた。
町を移動すると温度がグンと下がるのを体感する。


薬師寺のすぐそばにお住まいの生徒さんがいらっしゃる。
国宝の薬師寺東塔は「凍れる音楽」と称される。
一説にフェノロッサが三重塔を、
こう表現したとも伝えられるが真偽のほどはわからない。
「凍れる音楽」という本物が当たり前にある暮らしは、
芸術の感性を、知らず知らずのうちに育むのだと思う。


奈良サロンでは、再び「虹と雪のバラード」を。
メンバーが変わると歌声も変わり、表現も違う。
それぞれの美声を引き出し、健康につなげる お手伝いが楽しい。


そして京都へ向かった。
京の都の底冷えは奈良より冷たかった。
大阪・奈良・京都と巡る音楽の日は、
全く異なる都市の土地柄・人の気質に接することができる。
一日(ひとひ)のわざをなし終えて外に出ると、
暮れなずむ冬の古都に、
京都タワーのシルエットが すっくとそびえていた。


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プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
声楽の健康科学 研究者


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・山田耕筰の孫弟子
・声楽の恩師は
 109才まで現役指導を
 貫いた(故)嘉納愛子氏


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院(4年制音大)
にて研鑽を積む


ハルカス・サロン講師


大阪健康福祉短期大学
アバンスペース
健福興隆ハルカス大学
講座 講師

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