アンサンブル

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映画「小さな恋のメロディー」に
なつかしいこんなワンシーンがあります  ♪♪♪

チェロとリコーダー… 
毎週通った大学院の後期最後の音楽実践講座は、
教授とM1院生のアンサンブルでした。

院生はリコーダー奏者、
教育と演奏の研究をしておられます。
チェリストである大木先生は愛用の楽器を奏でつつ、
リコーダー演奏のアドバイスをされました。

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院の講座のレッスンは、
かつて音大で受けたそれとは全く異なっていた。
弦楽器奏者の音楽の作り方は、
声楽の私達と天と地ほどの開きがありました。


例えば、声楽専攻の学生にとって、正しいドの音程はただひとつ。
情景の表現に音色の違いはあるにせよ、
音程を正確に歌い演奏することは至上命題でした。
ピアノだって鍵盤をポン!と叩けば、正確な音程の一個の音が鳴る。


けれど、チェリストがリコーダーに望んだのは、高めのド。
ドよりほんのわずかに高く明るい音。
一度の音程の何十分の一を要求されたのです。
そのわずかな高低は、声楽をするものにとっては、
「上ずる」とか「ぶら下がる」とか呼ぶ たぐい のものでした。
しかし、ここに音楽の妙味があった。


小学生でも吹くリコーダー… 吹けば誰でも、
ドならドの音が鳴るだけだろうと思っていました。
けれど それは思い違い。わずかに高めに吹かれた音は、
チェロと一本に溶け合って、クラシカルな曲想を紡ぎ始めた。


授業が終わる頃、立ち昇ってきた音を、
教授は『何百年も昔のヨーロッパの音』と称されました。
たとえば、こんなバロックの空気感が姿を現した  ♪♪♪
日本の現代の土壌に、ヨーロッパの宮廷や教会が よみがえった。
最終授業は、心も 技も 知識も 表現も 豊かになって、
なんだか ステキな 極上のコンサートに行って来たみたいです。


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ところで、お話変わって 現代の音楽。
オペラ歌手の歌声は、音楽の王道をゆきます。
彼らは(私も)ただひたすら正しい音程を 力の限り歌います。
ハモる なんて あまり頭にない。
(いや、細心の注意も払っとりますが)
正しい音程であれば、勝手に和音の方で鳴ってくれるわい!!
とばかり威風堂々、 辺りを払う『声の迫力』で勝負です。


オペラ・アンサンブル、これは これで シビレます  ♪♪♪
もひとつ、こんなんもあります~~  ♪♪♪ 


音楽は生きていて、魂同志が奏でる芸術。
全身全霊の演奏は、宇宙の摂理の中にある・。・。・。
その形は様々で、正解はひとつではありませんでした。

プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
山田耕筰の孫弟子
声楽の健康科学 研究者


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・109才まで現役指導者
 故 嘉納愛子氏に師事


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院[4年制音大]
にて研鑽を積む


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


ハルカスを拠点として、マスメディア・デパート・大学関連講座の講師をつとめています


●読売新聞大阪本社・讀賣TVを運営母体とする文化センター講師


●ハルカス近鉄本店 文化サロン他 講師


●大阪健康福祉短期大学
健福ハルカス大学 講師


声楽を軸に、歌う日々やサンフランシスコ暮らしの懐古をエッセイ風に綴ります。

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