アリア…歌声の空間

アリア ( Aria ) とは詠唱。
オペラ・オラトリオ・カンタータの楽曲中、美しく 時に激しく歌いあげる独唱の部分で、歌劇の聴かせどころです。

イタリア語 … aria
英   語 … air aria
フランス語 … air
ド イ ツ 語 … Arie

英語でアリアはエアー。ずばり 空気。音の振動を伝える空間です。空気を震わせて音楽が伝わります。


ハルカスのまなぼスタジオにママと一歳のベビーちゃんをお迎えし、楽しいひととき持ちました。「ドレミの歌」でママと一緒に歌体操。リズミカルな「小さな世界」を歌ったり、育児で大忙しのママには、癒しのメロディー「アメージング・グレイス」で安らぎを 
ピアニストK先生の心優しい協力で、ベビーちゃんも終始ニコニコ。みんなの歌が響く空間で、反対にこちらが癒されてしまいました。
(参考:Disney's 'it's a small world' Storybook )


新しいこのスタジオは初めて。小ぶりの空間ながら、不思議なほどに歌声がよく響きます。ハルカスの天に伸びる高さと、壁・天井の反響が相まって、こんな響きが生まれたのでしょうか。音符のシャワーを浴びたママとベビーちゃん…心を癒すお手伝いできたかな?


歌声が響くと気持ちいいですね。ホール・リハーサル室・スタジオ・音楽室・サロン・レッスン室、いろんな響きと日々付き合ってます。歌っていて何倍も上手に聴こえる空間というのがあります。反対に、下手に聴こえて落ち込む空間というのもあり…。


残響何秒というお話は専門家にお任せするとして、芳醇な音のホールや、もひとつだったリハ室など、響き体験いっぱいあります。


あんなに練習したのにな・な・なんで リハーサル室での重苦しい歌声も、いざホールで歌い出した瞬間 ふわっと柔らかいまろやかな響きになったのは、宝塚ベガホール。同じ演奏も空間によりギャップのあることを経験しました。旧フェスティバルホールはピアノの立ち位置までが遠かった。客席も広々とし、アリアが空間を満たす醍醐味を体感しました。久保惣ホールは客席70程の小ささですが、珠玉のホールと称されます。ここで歌うと声まで珠玉に… と例を上げればきりがありません。


反響を一切無くした音楽室というのも、考えものです。以前、壁一面 穴ぼこの視聴覚室で声楽指導をしていました。ワンワン響くお風呂場の正反対。上手に聴こえなくて気分がヘコんでしまいます あれはちょっと、みなさんに気の毒だったなあ~


幼い頃から、母はあっちのホールこっちのホールと、私をクラシックコンサートに連れて行ってくれました。ジィ~っとお利口さんに座りピアノ演奏を聴くのは好きじゃなかったけれど、生の音に常に触れたおかげで、ホールに広がる空間(アリア)の感覚は自然と身に沁み込みました。


自分にとっての良き演奏空間とは、お客様が耳を傾けて下さって客席から何かが立ち昇ってくる瞬間。何と表現したら良いでしょう…「気」がふわぁと会場から上がるのが、舞台の上から見えるのです。気をつかむとはよく言ったものですね。空(くう)をつかむような駆け出しの頃の演奏が、ステージを重ねるごと、空間 (アリア) の実体をつかんだ演奏へと変わって参りました。


声楽は自身を鳴らす楽器なうえに、たった一人で大勢のお客様と対面し演奏するスタイルです。言葉と声を空間へ放ち、空気を振動させ、心へダイレクトに音楽を届けます。他の楽器奏者の認識とは、かなり違うのかなぁ~? 


恩師に同行したギリシャ遺跡の石造の劇場で、 幽けきカシャカシャ鳴る紙の音が、ずっと向こうの観衆に届くのを聴きました。マイクやスピーカーなどない太古。野外劇場は、どんな計算と設計で造られたのでしょう。超古代の建造物はすごいですね。


古代といえば奈良スタジオ。大窓に白鳳・天平「絵巻」が映ります。心地よい部屋は、平城宮跡エリアに歌声が広がってゆくようで、楽曲を奏で空に舞う天女気分…心に発声がついていって、皆さんのびのび楽しんでおいでです。


さて、初心に立ち返ってオペラアリアのレッスン中
106才の恩師に聴いて頂く「ラ・ワリー」に取り組んでます。


我恩師がおっしゃっておいででした。
「どんな所でも 誠心誠意 歌いなさい。
 何処でどんな方が聴いてて下さるかわかりませんよ!」と。
ドレミの手ほどきをしてくれたピアニストの叔母も言いました。
「お金のことなんて考えちゃダメよ、ヨーコちゃん!
 ギャラなんて後からついてきますよ」
ハイ♪肝に銘じて♪音響だのギャラだの考ず全身全霊で歌います♪
(あれ?なんで話がこっちの方にくるのだ???)


プロフィール

Diva

Author:Diva
声楽家 ソプラノ歌手
健康科学(歌唱)研究者


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・山田耕筰の孫弟子
・声楽の恩師は
 109才まで現役指導を
 貫いた(故)嘉納愛子氏


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院(4年制音大)
にて研鑽を積む


ハルカス・サロン講師


大阪健康福祉短期大学
アバンスペース
健福興隆ハルカス大学
講座 講師


♪******♪******♪


声楽とは
歌声を楽しむこと

花束の香りを
かぐように息を吸い
花びらの音符を
ちりばめて
歌いましょう♪

クラシック歌唱は
心身を健やかに導く…
そんな研究を
アカデミックに
発信しています

かつて暮らした街
サンフランシスコの
思い出とともに、
歌が紡ぐ日々の暮らしを
エッセイ風に綴ります

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