ボイストレーニング

「気功をやってらっしゃったんですね?」
「え?!いえ、ゼンゼン!!」

ボイストレーナーをしていると、時折こんなやりとりがあります。

気功教室で習うことと、ボイストレーニングが、全く同じように体感されるそうです。私自身は、気功をしたことがありません。発声法と同じとは興味深いことです。ヨガ太極拳と似ているとも感じます。

大地にスックと根っこを張って立つ。息を体内にしっかり取り込む。ゆっくり吐く。正しい発声と通じるものがあるのでしょう。

社交ダンスをされる方も、踊る時とボイストレーニングの時と、身体の構えが同じだとおっしゃいます。ダンスしながら言うことには
「こう胸をグっと高めに支えてね、こんなふうに踏み出すんです」
オペラ歌手が威風堂々ドーン!!と見えるのと同じ論理だなあと思いつつ見ていました。胸郭の保持といい、姿勢といい、全く一緒です。

スキューバダイビングだけは、ブレストレーニングの際の吸う吐くが、正反対だとおっしゃいました。そりゃそうですね、水中で口からガバっと息を吸ったらエライことになりますものね。歌う時 一瞬、息継ぎで迷うのだそうです。それでも肺が強くなるからいいですね。

声楽家はアスリート。そんなふうに評する方もいらっしゃいます。

トレーニングについて、声楽の先輩が言っていました。
「毎日ひとつ課題を決めて、10分でいいから家でジムをするの」
月曜~日曜、日替わりメニューでエキササイズを行うのだそうです。すきま時間に足を上げたり腕を回したり…偉いなあ~。彼女の美しく軽やかな歌声は、日々のこの積み重ねから来るのだなあ。

わたくしはというと、超自己流メニューで「アン・ドウ・トロワ」とバレエのマネっこしています 足腰を鍛えると声の支えがしっかりするのです。ちっちゃかった頃、バレエをとっても習いたかったのだけれどピアノレッスンに専念。だから今、せめて趣味と実益を兼ねて気分だけでも…というところです。

学生時代のクラブでやったフィギュアスケートはたいへんな相乗効果がありましたし、歩くの大好き!ウォーキングは毎日欠かしません。

クラシック発声は喉だけで歌うのではありません。なにせ体力が勝負の歌い手。全身くまなく使っての発声です。体育と底辺では きっと つながっているのですね。

♪~・~♪~・~♪~・ ミニ レッスン ・~♪~・~♪~・~♪

では、発声の参考に、気功の先生にご登場いただきましょう

気功体操

重心はしっかり下。声の意識は広々と大空へ。良い発声は身体の軸が天と地を結ぶイメージです。

もひとつオマケに、バレエの先生にもご登場いただきましょう

バレエ・レッスン

姿勢、肩の力の抜き方、胸の位置など、基本姿勢が参考になります。

最後に… 楽器とは「楽しい器(うつわ)」と書きます。
健やかに整えた貴方という器を、何で満たしますか。
感情・曲想・表現・演奏、
人の心に届く芸術を奏でられますよう、心の筋肉を丈夫にね♪


プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
山田耕筰の孫弟子
声楽の健康科学 研究者


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・109才まで現役指導者
 故 嘉納愛子氏に師事


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院[4年制音大]
にて研鑽を積む


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


ハルカスを拠点として、マスメディア・デパート・大学関連講座の講師をつとめています


●読売新聞大阪本社・讀賣TVを運営母体とする文化センター講師


●ハルカス近鉄本店 文化サロン他 講師


●大阪健康福祉短期大学
健福ハルカス大学 講師


声楽を軸に、歌う日々やサンフランシスコ暮らしの懐古をエッセイ風に綴ります。

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