音楽パラダイス
空気がキュンと冷たくなって、12月もあと2週間あまり。先日、合唱団のKご夫妻が「音楽パラダイス」なるものを開催してくださった。メンバーの演奏に心からの拍手を。
私はドレスでオペラアリアを歌った。あくる日の合唱団の練習で、メンバーのお一人が「昨夜は、『ザ・ソプラノ』ってカンジでした!」と言ってくださって嬉しいことこの上ない。
曲作りには、ピアニストのお宅へ、音合わせに2度伺った。曲を深く理解した伴奏が、歌を支え誘い(いざない)湧かせてくれる。ありがたいことだ。本当に素晴らしいピアニストだと思う。
ピアニストのご自宅は、築200年の木造家屋の古民家だ。歌うと、レッスン室の響きがとても心地良かった。200年の暮らしの歴史を刻んだ木が、音楽を豊潤に響かせてくれたのだろう、きっと。聞くところによると、「木材は、築300年くらいまでもつ」とか。
そう言えば実家も木造の古い家屋だった。なんだか、実家のレッスン室で歌った響きと似て安心する。木に跳ね返る歌声の響き具合が同じなのかもしれない。ピアノとの音合わせで練習したのは、振り付きで歌う「美しく青きドナウ」をはじめとする数曲だった。
「音楽パラダイス」では、ドレスにティアラ(王冠)まで付けて歌った。男声のテノールが自宅で焼いたブラウニーを振る舞ってくれたり、GODIVAのチョコレートの差し入れがあったり、聴いて歌って喋って笑って、お菓子と気のおけない音楽仲間に囲まれて共に音楽パーティを楽しんだ。
さて、サロン年内〆のクリスマスコンサートの方も済ませたし、大阪・奈良・京都の三都めぐりで仕事納めだ。あと少しでニューイヤーがやってくる。