年齢をプラスに!

 長い人生、あることをきっかけにより豊かな生き方を選択して、自らに合った齢の重ね方に路線変更する人がいます。これを「ポジティブエイジング」と言います。「エイジング」は年齢を重ねること、「アンチエイジング」は加齢や老化に抗うこと。さらに、「ポジティブエイジング」という加齢をプラスに転じる生き方があるのです。


 ハルカスのサロンなどでも、歌うことをきっかけに、楽しく無理なくレッスンに取り組むうち心も体もどんどん洗練されてゆく方がいます。


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 わたしは、発声・呼吸・歌唱法を通して、長い間、心とからだの健康維持を提唱してきました。レッスンを楽しむ前向きな気持ちが、心身に良い影響を及ぼすという、研究の裏付けも得ています。クラシック歌曲に取り組むことで、多くのサロン生は、身も心も健やかに上質の生き方を心がけるようになりました。人生までもが上昇傾向を示し始めるのです。


 サロンでの私とサロン生の関わりは、音楽療法のセラピストとクライアントの関係とは一線を画します。私は演奏家であり、療法士ではありません。


 例えば、故障した心身のリハビリの代替として、健康づくりを目的に声楽を始める人たちがいます。レッスンを重ね、歌がリハビリの役目を終える頃、彼らの内にクラシック歌唱への意欲が芽生えます。そして必ずと言ってよいほど、これ以降、歌と共に年齢を重ね、ポジティブエイジングそのままの世界を繰り広げてゆくのです


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 クラシックやオペラ その他 日本歌曲など、基本をふまえた歌唱法には、心とからだを「自立」と「自律」に向かわせる作用があると思っています。からだを楽器に整え、音楽を芸術表現するということは、自ら奏でる音楽が心身へ及ぼす好影響も大きいということです。


 年齢に関して、「オプティマル・エイジング」という言葉もあります。その年齢なりの最良の暮らし方や生き方を意味します。健康や美しさ・精神的能力・社会との関わりなど、QOL(Quality Of Life=生活の質)も大きなカギとなります。定義は以下の通りです。


 living at the highest potential that is possible, given each older adults life pattern, physical and mental reserves, functional ability, social context, and environmental influences(オプティマル・エイジングとは、高齢者個人個人の生活パターン、身体的なまた精神的予備力、機能的能力、社会的な関わり、そして環境から受ける影響を考慮し、可能な限り高い質の生活を送ること) 


 残りの人生を思うと、今日は一番若い日!さあ、自身を楽器に整えて、歌声を磨き、今日より明日はちょっぴり成長しましょう♪歌のレッスンが、生涯の人間発達のお手伝いをしてくれます。

クラシカルに書く歌う♪

 明日はサロンでオペラ指導。「次のレッスンはどんなオペラされますか?」とサロン生に聞かれて、「イタリア古典歌曲の基礎を先ずしようと思うの。あとは考え中…」と答えた。考え中だったアリアは、「“Pace,mio Dio!” ~'La Forza del Destino~」(神よ平和を与えたまえ ~運命の力~) に決めた。このアリアの舞台には18世紀半ばの西洋の修道院も出てくる。音大生の頃には、フレーニさんのオペラもよく聴いてレッスンしたなあ…。

 


 只今、本職の声楽演奏の方は、郵便名柄館でのコンサートの練習をしている。カリグラフィーとコラボレーションするのだ。カリグラフィーとは西洋文字の書道とお聞きした。郵便館内は、木作先生の美しい文字で書かれたカードで飾られる予定だ。

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 今回は珍しく小型ハープで弾き語りもする。吟遊詩人のように小型ハープをつま弾き歌って館の雰囲気をさらに醸し出そう。


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 西洋のお姫さまの話題で、木作先生と盛り上がり、中世の貴族の雰囲気漂う舞踏の曲「メヌエット」も演奏することにした。とっても簡単な曲だけれど。


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 メヌエットについてちょっと調べた。
「1660年代からフランスの宮廷舞踏の仲間入りをし、17世紀末には、格式高いダンスとして流行した。基本は4分の3拍子だがフレーズの取り方に特徴がある。宮廷舞踏会の初めのペアダンスとしての定形の踊り方がある。宮廷舞踏会のみならずオペラやバレエなど舞台作品でも踊られたので、様々なタイプのメヌエットが存在する」


 …とは言え、コンサートのためのレッスンばかりしていた訳ではない。ゴールデンウィーク間近なので、今日は朝から家中のお掃除だった。巣立った息子たちを迎える準備だ。GW初日には東京から長男が帰省、GW前半は次男ファミリーがよちよち歩きのベイビーちゃんを連れて来訪。いっぺんに大人数になるため、お料理も大量に作ってストックした。そうそう、次男のお嫁さんは、マリーアントワネットの時代の西洋文化史で卒論を書いたので、宮廷文化に詳しい。教えてもらおう



一日中 音楽

声楽のレッスンを始めると、時間を忘れてしまう。ハープで弾き歌いのレッスンもする。近く、お客さまに聴いて頂くコンサートがあるのだ。ほっと一息のティータイムは、楽譜の模様のお皿にピアノの形のチョコレートをふた粒、四つ葉のクローバーを飾って

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パソコンの前に座って文章を書くことも日常だ。殆どが声楽をテーマとする。ピアノとパソコンの間を行ったり来たり、鍵盤を弾いて、キーボードを叩いて…時間になったら切り替えてごはんを作る。家にいる日は、これらの当たり前のことの繰り返しだ。「ルーティンワーク」とは好きな言葉だ。

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気分転換には公園の散歩。そして、お気に入りの木陰でフジコ・ヘミングの「パリ音楽散歩」を読む。めったに本は買わなくなったが、最近 大人買いした本が3冊。これは、音楽する心のおやつ。
「徹底してお金を使わないフランス人から学んだ 本当の贅沢
「英国レディの世界」
「紅茶 世界のティータイム」

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四つ葉が前庭でいっぱい咲き出した。そろそろ初夏。散歩の途中に、藤の花房が下がっているのを見つけた。明日はハルカス、明後日は奈良・京都のサロンへ出講。レッスンを楽しみにして下さってる生徒さん方、美声と美容と健康のために歌いましょう♪

風が桜の花びらを散らす・。・。

桜満開の季節を迎えた。古巣「混声合唱団・陽」は、院を巣立ってにわかに生活のペースが変わった私を、ボイストレーナーという席はそのままにして待ってくれている。せめてものお手伝いとして、今年5月開催「4´th コンサート」に、「心の四季」で歌声参加させていただく予定だ。

❀~♪~❀~♪~❀~♪~❀

心の四季より「風が」高田三郎

風が 桜の花びらを散らす 
春が それだけよわまってくる 
ひとひらひとひら 舞い落ちるたびに 
人は 見えない時間にふかれている


独唱とは違い、合唱曲には、自分の声を生かしつつハーモニーを奏でる面白さがある。人声の波動が心地良い。指揮者がモットーとする団の合言葉に「one for all , all for one」がある。元をたどればラグビーの精神で、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という意味だ。

息をするのと同じように、歌うことがやはり好きだと再確認している。自分から歌うことを取ったら何も残らない。声楽の恩師である故・嘉納愛子先生は「どんな場でも、全身全霊で歌いなさい。どこでどんな人が見てくれているかわかりませんよ」とおっしゃった。たとえリンゴ箱の上が舞台だとしても、それが、声楽人生の次の扉を開く可能性のあることを教えてくださったのだ。

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桜並木が、我が家から仁徳御陵古墳へ続いている。この季節、「花曇り」の日や、「花散しの雨」の降る日、「桜吹雪」が舞う日など、桜の木立を徘徊して過ごす。ハルカスで音楽指導をした日の暮れなずむ帰り道、満開の桜の木の下にたたずむと、幽玄の世界に吸い込まれ、上気した心が鎮まる。あくる朝にはまた「落花の雪」を踏みしめて京都・奈良へと歌唱指導に出かける。桜は季節の慣わしとなり、暮らしに溶け込んで久しい。

初夏の頃には、ご依頼をいただいた奈良の小さくて可愛い郵便博物館での本番を控えている。「心の四季」の2番以降はこんな歌詞だ。

光が ぶどうの丸いほほをみがく 
夏が それだけ輝きをます 
うちに ゆかしい味わいをたたえ
人は 見えない時間にみがかれている

雨が いちょうの金の葉を落とす 
秋が それだけすきとおってくる 
うすいレースの糸をぬかれて
人は 見えない時間にみがかれている

雪が すべてをまっしろにつつむ
冬が それだけよごれやすくなる
よごれを つつもうとまた雪がふる 
私は見えない時間につつまれている
 

この「心の四季」は、桜の春から始まり、夏に葡萄、秋は銀杏、冬には雪を歌う。青春の頃に声楽を志した。人生の朱夏、白秋を経て、玄冬へ…今の年代だからこそできる表現と芸術性に、ちょっとは成長してるかなとも思うけれど、まだまだだ。歌の心を支える技術を磨くためにも、さらにレッスンしなくっちゃである。ホントに面白いのだ、レッスンすることが。

春のニュースレター♪

図書館からの帰り道、通りすがりの家の庭先に咲くミモザを見つけました。この花が咲くと、UCSFへと登るサンフランシスコの坂道を思い出します。あふれるようにたまご色の花が咲いていました。イースターももうすぐです。

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春のニュースです。個人的なものも含め、まとめてぜーんぶお知らせします。


ママとグランマのための声磨き「歌の花束 & 音の絵本」新設講座がスタートしました。ベビーやキッズに歌ってあげたい「名曲」の数々、ハルカス8Fこどもフロアより発信です。「まなぼスタジオ」は、歌声がとってもよく響きます。壁や天井の残響が絶妙で、なんだか歌が上手くなったように感じられるスタジオなんです。よろしければのぞいてみてくださいね ♪♪♪


秘かに発足していたハルカスの個人レッスンが、予約の取れない「パーソナルレッスン」となりました。「予約の取れない…」なんて大きく出ましたが、ウフフ、予約はすぐ取れます。けれど、半年先くらいまで埋まっていて、辛抱強くお待ちくださる方には心より感謝。個人レッスンともなると、身は一つ、全てに対応しきれないのがつらいところです。もうしばらく待ってて下さいねm(__)m  ♪♪♪


カリグラフィーの先生と、郵便名柄館でのコラボの日取りが6月4日(日)に決定。以下のような案ができました。郵便館と打合せの上、詳細は追ってお知らせします。
1.ギャラリー(カリグラフィー個展)
2.ハープで歌うミニコンサート
3.お菓子とテガミコーヒー(切手付) 
4.ワークショップ(カリグラフィーの文字でハガキを書く)

カリグラフィーの先生は、クレタケ・ペンの本の監修をしたり、NHKやホテルで教えていたり、優しそうなのにすごい方なんです!

IMG_20161103_132648_20170317002826d85.jpg(書いたハガキをポストへ投函してもステキ)


合唱団の合宿(後半)に参加しました。院以降、忙しくなりましたが、ボイストレーナーの席はそのままに、フラリと舞い戻っても迎えてくれるあったかいホームのような団です。高校ではNHK全国大会に出た実力の合唱部。春まだ浅き早春の木立・エメラルド色の池・空と白い雲といった大自然の中でハーモニーを紡ぎ出して、贅沢な時間が過ごせました。団員の皆さま、有難うございました。

imagesKTK6XUR8.jpg(かつらぎの森で合宿)


後輩の修士論文発表会を聞きに行ってきました。私達の発表会と謝恩会からも一年。会場に懐かしい顔ぶれを見つけ、思わず駆け寄りハグしました。一年前、感動で泣いて別れたんだっけ。同じ時を過ごした同志の絆は変わることなく強固でした。後輩の立派な成長に拍手、教授陣にもお会いできました。音楽畑とはまた異なるフィールドに、確かな位置を占めることができたと、実感できた一日となりました。


大阪健康福祉短期大学サテライト「ハルカスアバンスペース」で、健福ハルカス大学が開学するのはお知らせした通りです。岡本定男学長の講座で歌声のBGMを担当して、オープニングセレモニーを飾らせていただきます。興味ある方はお申し込みの上、ぜひ越しくださいませ。 こちらをクリックすると申込みチラシが出てきます。 ♪♪♪
プロフィール

Diva

Author:Diva
声楽家 ソプラノ歌手
健康科学(歌唱)研究者


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・山田耕筰の孫弟子
・声楽の恩師は
 109才まで現役指導を
 貫いた(故)嘉納愛子氏


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院(4年制音大)
にて研鑽を積む


ハルカス・サロン講師


大阪健康福祉短期大学
アバンスペース
健福興隆ハルカス大学
講座担当


♪******♪******♪


声楽とは
歌声を楽しむこと

花束の香りを
かぐように息を吸い
花びらの音符を
ちりばめて
歌いましょう♪

クラシック歌唱は
心身を健やかに導く…
そんな研究を
アカデミックに
発信しています

かつて暮らした街
サンフランシスコの
思い出とともに、
歌が紡ぐ日々の暮らしを
エッセイ風に綴ります

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