最新論文がウェブ上で紹介されてます!

 本年3月発行の大学・論叢に掲載された新しい論文がウェブサイトで紹介されています。ご興味あれば、紹介サイトをたどり、大学図書館にて閲覧ください。 

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 山田耕筰の「赤とんぼ」をテーマに、声楽歌唱と心身健康の関連について考察しました。歌唱と生命力について考えつつ、恩師から伝えられた「耕筰節」をやっと文字に残すこともでき、肩の荷をおろしてホッとしています。音楽療法とは一線を画し、「声楽が心身に及ぼす健康効果」について論立てしたものです。また、作成したメソッドの実践で、効果のあがったケースの報告もしています。


●発達人間学論叢 第21巻 15-23頁 2017年

大阪教育大学教養学科人間科学専攻発達人間福祉学講座 刊行

<山田耕筰作曲「赤とんぼ」をテーマに 声楽歌唱と心身健康の接点を探る>


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 以下は、修士論文に取り組んでた頃の未投稿の記事です。「声楽の健康効果」の覚書で、データ解析の裏打ちとなる参考文献等での考察です。クラシックの歌唱法には、健康にいいオマケがいっぱいあるねんねと感じていただければ充分でございます。なんや字ばっかりやんか、さっぱりわかれへんという方々は読み飛ばしてください。ヒマと根気で興味シンシンという奇特な方、お目通しくださいませ


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声楽を始める際、先ず取り組むのは「発声」である。

近年「ボイストレーニング」という言葉でも、

広く知られるようになった。

文字通り「声を出す訓練」である。


声楽は、他の奏者とは違い、

身体を楽器にするという特性を持つ。

大きく息を吸い、胸郭を開き、

腹筋で声を支え、頭骨で共鳴させ、

息をコントロールしながら歌う。


正しい発声は、喉だけでなく全身を使う。

歌う行為は全身運動である。


人は誕生して「おぎゃー」と最初の息を吐き、

最後に吐いて息をひきとる。

息は「生きる」に通じ、長い息は「長生き」に通じる。

このように息を使う声楽は「生きる」ことと密接に結びつく。


声楽は、全身のあらゆる機能を使って演奏する。

身体だけではなく心や感情をも駆使する。

脳と身体は密接につながる。

歌う行為は全身運動であるとともに、

全身全霊で創作する芸術といえる。


加齢をマイナスととらえたアンチエイジングから、

加齢をプラスにとらえるポジティブエイジングへ。

重ねた年齢が表現の深さをも生む声楽は、

生涯を通じて楽しめる趣味であり学習である。


厚生労働省の提唱する「健康日本21 第二次」において、

趣味や稽古事は、健康寿命の延伸に効果があると示された。

声楽のレッスンもまた、楽しい趣味でありお稽古ごとである。


健康寿命とは、

一生のうちで日常生活を支障なく送れる期間をいう。

何歳まで元気に暮らせるかの指標で、

厚生労働省が国民生活基礎調査などをもとに算出された。


2013年時点の日本人の健康寿命は、

男性が71.19歳、女性は74.21歳。

平均寿命は、

男性80.21歳、女性は86.61歳。

その差、男性9.02歳・女性は12.40歳。

これは何を意味するか。

この間を要介護や寝たきりで過ごす期間を意味する。


声楽やボイストレーニングは健康寿命を伸ばし、

介護を要する年齢を先に遠ざけ、

予防医療・未病の役割を担う可能性が期待でき、

これからの人生を心身健やかに導く

健康寿命延伸の可能性があると考えてよいだろう。


1946年世界保健機関(WHO) 憲章で

「Health is (中略) infirmity.」と健康の定義がなされた。

健康とは、

肉体的 精神的 そして社会的に満たされた状態であり、

ただ単に病気を患っていないとか、

心身共に弱っていないということではないと訳される。

病気のあるなしにかかわらず、

心身を健やかに保つ意志の方向付けが重要である。


声楽レッスンが生きがいや生涯学習の意欲へと展開し得るのは、

研究データの解析からも明らかであった。

歌を楽しむ習慣を、暮らしレベルの軌道に乗せることが、

健康長寿を支えるひとつの方法となると考える。


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 最後までお付き合いいただいたあなた、お疲れではございませんでしょうか。少しばかり、クラシック歌唱が健康に良い影響を及ぼすということが なんとなーく おわかりいただたら幸いでございます。ご清読ありがとうございました


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シンプル声楽法


著書は上記のバックグラウンドをもって、こむずかしくせず、やさし~くシンプル~に楽しいレッスンができるよう、メソッドにしたものです。よろしくね、ウフッ(*^_^*)

卯の花のにおう垣根に・。・。♪

1 著書:シンプル声楽法

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 今の季節、サロンで歌う曲は「夏は来ぬ」が定番。「う~のはな~の…♪」の歌詞に、すぐそこに来ている夏を感じる。


 住吉大社で「卯之葉神事」があった。神主さんや宮司さんの烏帽子に、白い花の咲いた「卯の葉」が挿されていた。供える玉串も「卯の葉」だった。住吉大社ご神域の空気は清々しい。


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 舞楽の奉納もあった。涼風わたる木陰に流れる雅楽。その音色をたどって、DNAの記憶が遠い遠い太古の昔にさかのぼる。


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 境内の「卯の花苑」を散策した。卯の花はウツギ(空木)ともいう。サラサウツギ・ハコネウツギなど種類も豊富。青葉 若葉が 陽に透けて、純白の花が初夏の到来を思わせる。


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 ちなみに「夏は来ぬ」の4番、「楝(おうち)ちる 川べの宿の…」の『おうち』とは栴檀の古名。この木の下では、おうちの薄紫の細かい花がパラパラと落ちてくる。その情景をよんだ歌詞だろう。おうちは、真冬の青空にくっきりと枝ぶりが潔い、小さな実をつけたあの木のことだ。


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 やっぱり神社の空気は清々しくていいなあ。住吉三神・息長帯比売命さま、いつもお守りくださいましてありがとうございます。


5月の演奏♪

 ハルカス・キャンパスフロアのアバンスペースで、大阪健康福祉短期大学「ハルカス大学講座」の5月分が開催されました。講師は、即興の音楽家・清水香織さんと、ベトちゃんドクちゃんとの交流で知られる藤本文朗氏(滋賀大名誉教授)でした。私は歌で登壇。


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 演奏とは言え、最近パワポを使った講座で演奏することが増え、今回私は、清水さん作曲の歌を披露しました。清水さんは、会場の学長・理事長・名誉教授・大学教員なども混じる聴衆を前に、臆することなく講座を進めました。即興で彼女が曲をつけた学長の詩は、大ウケ。学園祭のステージでやりましょう!なんていう冗談も飛び出すくらいでした。


IMG_20180506_224018.jpg (講師の香織さん)


 演奏家の集うコンサートとは違い、ハルカス大学では普段 会うことのない方々との出会いがあります。特に、今回講師の藤本先生は、ベトちゃんドクちゃんとの交流で「世界の架け橋」のような方なのに謙虚で、まだまだ勉強中とおっしゃっていました。様々な出会いが、自分の世界を広げてくれます。学際という言葉そのままに、異なる領域の人々が「健福ハルカス大学」で共有する時は貴重です。公開講座なのでどなたもウェルカム!


IMG_20180506_224208.jpg (終了後の意見交換)


 今回は、開催が危ぶまれるアクシデントもありました。けれど、そこで私が体感したものは、それぞれが個として独立した懐深い大人の、ひたすらに前を向いて進もうとする底力。私も講師としてだけでなく運営にも関われて、本当に幸せに思います。 


 広く学んで自分の音楽の基礎づくりをした音大時代。音楽をテーマに自分の論を確立させた大学院時代。そしてステップアップした修了後には再び、新しく広がる世界から吸収すること多いです。こんな収穫を抱えて帰って、いつもの音楽の場に還元できたらと思います。ご恩返しはこれしかないと…。


 レッスンレッスンと常に思っていましたが、次元上昇した日常に学ぶこと多く、音楽性のバックグラウンドが広がってゆきます。と同時に、音楽の余分の力は、良い塩梅にハラリハラリと抜けていく。「音楽の道、はるかなり」です。


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 さあ、風薫る五月。公園の書斎(?!)へ楽譜と本を抱えてゆきましょう♪

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シンプル声楽法  新聞記事はクリックすると拡大します♪

 

グランマ と マミー

下欄に追記あります。ご覧下さいね。

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 サンフランシスコでの子育て時代、子どもたちは時々、私のことを「マミー(Mammy)」と呼んでくれてた。プレイグラウンドで遊ぶたくさんの子どもが、滑り台のてっぺんから「マ~ミ~」と呼ぶ姿をよく見かけた。マミーは ほぼママの意、ちなみにパピィはパパ。


 マミーたちは、おやつ作りの手際がいい。シャカシャカと卵と粉を混ぜては、魔法のように、焼きあがりをオーブンから取り出した。「できたわよ~さあ、食べましょう!」 海外暮らしで出会った西洋のママたちの暮らしぶりを、最近入手した徹底してお金を使わないフランス人から学んだ本当の贅沢という本の中にも見つけた。


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 フランスでもお菓子は台所であっという間に作るらしい。パティシエの作るラグジュアリーなケーキとはほど遠く、フランスとアメリカの国は違えど、暮らしの贅肉を省いた合理性に共通のスピリットを感じる。マミーのお菓子には、創意と工夫に満ちた愛情たっぷりの本当の贅沢がある。院生の時に初めて知った「ハビトゥス」の概念にも近いものかも知れない。伝統と歴史…これはお金で買えないものだもの。

 

 在サンフランシスコの子育て真っ最中、私は、音大の戸をドンドン叩いて音楽学生になった。UCSFの准教の妻というアパート暮らしは清貧。ピアノは持たなかったから、教会のをお借りしてレッスンした。礼拝堂の静かな空気の中に、自分が奏でるオペラアリアが流れ、セレブなんていう言葉の究極の反対の時を持った。貧しさ、富裕、そして「侘び寂び」…どんな言葉があてはまるだろう。 

 

 ゴールデンウィークが間近だ。息子が家族連れで帰ってくる。孫には、私のことを「マミー」と呼んでもらってる。家族ぐるみ海外にあった時代のこの呼び名「マミー」は、カリフォルニア・シャワーの太陽と抜けるような青空の下で子育てに励んだ日の、自分自身の勲章だから。 


 ゴールデンウィーク中は、サンフランシスコで仕込んだレシピで、孫と「お菓子づくり」を一緒にやろう。リズナブルな粉や卵で。忙しすぎてお菓子が焼けなくても、まあいいや。せめて、開放した我が家のレッスン室で、みんなにグランドピアノで遊んでもらおう。本物の音楽性や心の贅沢は幼い心に沁み込ませておきたいから。


【 追 記 】

孫と作るお菓子の試作品ができました。クレープと泡立て生クリームを段々に重ねてちょこちょこっと。ミニバラ摘んできて、バイオリン型のスプーン立てを飾って、ちょっとしたお茶の時間。お値段内緒のメッチャ・リズナブル。アメリカ暮らしでは、マミーたちはもっとワイルドにやってましたけどね。


ケーキ


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 著書が読売新聞に掲載されました

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 シンプル声楽法:出版社 ペンコム

 

古墳のほとりで初夏の宴を…♪

 仁徳天皇陵古墳のほとりのお店で、大・々・々先輩にお食事をごちそうになっちゃった。ざるに並べられた器には、初夏を思わせる青葉紅葉の麩が盛られていた。すぐそばの茶室「伸庵」の紅葉の新緑が、皐月の空に映える季節ももうすぐだ。

 

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 大・々・々先輩とは、阪大や医科大他で教鞭をとった教育界のエキスパートA氏。私のサロンの受講生真澄さんもご一緒でした。彼女は、読売等の講師としても忙しい毎日を送る。ご縁で引き寄せられた3人の会話は尽きなかった。


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 デザートには可愛いらしいお団子が紅茶とともについてきた。宴の終るころ、大先輩が手にぶら下げてきて そっと差し出してくださったのは、カギ型古墳がデザインされたパッケージのサブレ!「仁徳さん」はパワスポで、今年は世界遺産決定の期待もかかっている。ホントに縁起の良いお土産だ。

 

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仁徳陵と遥拝所


 自宅のクローバーをバックに、そのお土産を写真に撮った。背後に映るクローバーは、仁徳古墳前に広がる公園の4つ葉。摘んできて、夫が育て増やしたものだ。かなりの頻度で4つ葉が出る。写真の中に「仁徳さんの4つ葉」を見つけたら幸せになります


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 縁起良いついでに、読売堺のレッスン生による幸運の都市伝説をひとつ。堺は堀がグルッと取り巻く環濠都市。5月近くなると堀にたくさんの「鯉のぼり」が泳ぐ。中にひとつだけ「鰻(うなぎ)のぼり」があるという。見つけると「うなぎのぼり」に運が良くなるのだそうだ。


 見つけて写真に撮ったのがこれ。鯉のぼりの中の「うなぎのぼり」を見てください。運勢が右肩上がりに上昇します。信じる者は救われる! 


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 大阪健康福祉短大「ハルカス大学」よりお知らせ

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 著書が読売新聞に掲載されました

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 シンプル声楽法 出版社:ペンコム


プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
声楽の健康科学 研究者


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・山田耕筰の孫弟子
・声楽の恩師は
 109才まで現役指導者
 (故)嘉納愛子氏


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院(4年制音大)
にて研鑽を積む


マスメディア・デパート・大学関連の講座で 講師をつとめています


●読売新聞大阪本社・讀賣TVを運営母体とする文化センター講師


●あべのハルカス近鉄本店 近鉄文化サロン 講師


●大阪健康福祉短期大学
アバンスペース 健福興隆ハルカス大学 講師


歌う日々や、サンフランシスコ暮らしの懐古を、エッセイ風に綴ります。

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