豪雨で幕開けした夏

 大きな被害をもたらした西日本の豪雨。ブログにいつもお越しくださっていたロココたえ様の音信が途絶えていたので心配していました。でも、「大丈夫!」と久しぶりの書き込み…安堵しました。


 さて、豪雨で交通機関の運休が相次いだ日は、母校の音大のホームカミングデー前日。こんな状況にもかかわらず、翌日の行事決行の知らせがホームページに掲載されました。行事の模様を以下に記します。 


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当日のプログラム (大教のマークは持っていった紙袋)


 たとえ嵐でもステージに向かう職業柄からでしょうか、卒業生からは、ホームカミングデーの開催を希望する声が多く届いたのだそうです。私は、学生時代の友人のKさんとご一緒しました。


 当日のプログラムの最初は、ウェルカムコンサートでした。大雨に洗われた夜空にひときわまたたく星々のような音色が、南港ホールのロビーに流れました。


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 ウェルカムコンサートが終わると、聴衆(卒業生)は、奏者がソデに引っ込むまで拍手を送り続けていました。私たちが現役の音大生であった頃、当時の教授・木川田先生(関西二期会の重鎮)は、奏者がソデに完全に退場するまで拍手をおくり続けなさいとおっしゃっていました。


 先生の教えを現在も踏襲する卒業生たち。舞台での苦労を知る同じ奏者として、演奏をねぎらい敬意を表する拍手は自然と湧いてきて、昔 指導されたマナーを今に活かす卒業生たちの姿にちょっぴり感動を覚えたのでした。


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久しぶりのキャンパスで受けた講座は2講座。


 講座も2つありました。同窓会主催のホームカミングデーは、卒業生のブラッシュアップを兼ねています。第1講座は「即興演奏」でした。


 溢れるように奏でられる音に、さすが音大!と再認識。才能のある人は違うなんて思いたくもなりますが、講座を担当した先生は「才能だけで瞬時に即興曲ができるはずもなく、空き時間に音を書き留め、すき間時間に練習する」とおっしゃっていました。


 地道な努力の積み重ねが即興曲の和声づくりにつながると。やっぱりどんな優れた演奏者も地味に努力してるのだと、数多(あまた)いる演奏者の中の普通の一人を自覚する者には、なんだか勇気の湧いてくる言葉です。


 第2講座は「身体を使った合唱の音づくり」でした。現在指導するボイストレーニング講座にも通じるヒントがありました。また、合唱の基本は「ユニゾン(同じ音)」で、これがしっかりすれば、2声3声と音が分かれた時によくハーモニーするとのことでした。


 音大のホームカミングデーに集った卒業生は、たゆまずお客様方を前にたくさんのステージと演奏をこなし、音楽の空間のスケールを自然と身に付けたようです。いわゆるオーラというヤツですが、今の年齢だから表現できる芸術性と技を、まだまだ磨き続けているようです。特殊な専門分野ですが、音楽の大学に漂う空気もいいものです。今回の行事は入試説明会も兼ねているので、ご興味あれば、音楽学部のHPをどうぞ。


 沙羅の木会 ホームページ(←クリックしてね)

 母校のホームページ   (←クリックしてね)


声楽のステージ、ご傾聴ありがとうございます♪

 大阪狭山市補助金事業・音楽祭(大人のピアノ研究会主催)のゲスト・トークに招かれて、対談と声楽の披露をしました。あくる日は大阪健康福祉大学「健福ハルカス大学」講座のオープニングを、歌唱で飾らせていただきました。


 先ずは、2018年6月30日 SAYAKAホールでの音楽祭の記念写真です。僭越ながら、前列真ん中の晴れがましい位置に座らせていただいてるのが私です。ピアノはもとより、ヴァイオリンやケルティックハープや声楽など、いろんな楽器の演奏がありました。


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 トークは主催者のMCでテンポ良く歌唱披露へと進みました。


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 アクティブシニア(60歳以上)が対象のこの音楽祭は、申し込み開始後一週間もたたないうちに満員御礼となる盛況ぶり。ホールは参加者で満員でした。


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 人生100年時代の到来です。「企画が良かった」「来年は憧れの舞台に私も」という声を多く聞きました。出演者のチャレンジ精神は立派!音楽する趣味は健康寿命をも伸ばします。生涯学習をテーマとする大人のピアノ研究会主催の音楽祭は、社会のニーズとも合致して、大きな意義があったと思います。

 

 こんな内容からも、メディアの注目度は高かったようです。J:COM関西メディアのオンエアのため、テレビカメラがずっと回り、インタビューや広報紙の取材もありました。


 テーブルに置いてくださった著書も完売!(とは言っても100冊も200冊もという訳ではありませんが) 著書の紹介では、プログラム裏面のゲストのプロフィールに「専門書として高評価を得る」と書かれていて、褒めてもらい過ぎでも、感激です。


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 最近は論文や著書の執筆に軸足を置いていたので、華やかなステージという陽の当たる場所は久しぶりです。本番前の、楽屋で荷ほどきしてドレスをハンガーに掛け、鏡の前に座って楽譜の確認するといういつもの空気が嬉しくて、写真を自撮りしました。 


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 さて、あくる7月1日は、ハルカスのキャンパスフロアで、短大の一般向け「健福ハルカス大学」講座オープニングで歌いました。第1部は、珍しく子どもさん達の人形劇だったので、Sちゃんと一緒に「ビリーブ」を元気に歌いました。


 第2部の修了後、講師をつとめた島影博士(小児科医)に元学科長の森下先生が声をかけられ、ハルカスの珈琲店でお茶をご一緒させていただきました。普段は出会えない方の、実地に基づく実践現場のお話は驚くことばかり…。


 声楽は色々な世界へと自分を誘って(いざなって)くれます。暮れなずむにはまだ早い初夏の青空。そびえるハルカスをバックに、次回の大学講座のチラシをパチリ。 


声楽曲と童謡でドイツと交流♪

 京都でのレッスンを見学してくださったドイツのDieter Oetzelさんが、ブログへコメントをくださいました。


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 日本語でいただいた文をさらに通訳すると、次のような内容です。


「記事を見つけてとてもうれしい。当日はドイツ歌曲を歌ってもらって驚き大喜びしました。なによりも、合唱団と一緒に日本の童謡を歌えたのが一番楽しかったです。心からありがとうございます。皆さんによろしくお伝えください。合唱団のメンバーの綺麗な声をなんども聴いたのは、素晴らしい思い出です。日本の童謡が大好きです。よろしければまた来年!皆さんお元気で!」


 Dieter Oetzelさんに返信しました。


「Oetzel さん、コメントをありがとうございます。ドイツからお客様をむかえ、日本の子どもの歌をきいてもらって、みんな大喜びでした。とっても幸せです。Oetzel さんが、漢字を使って、文を書いているのでびっくりしました。合唱団のメンバーに、Oetzel さんから便りがあったことを知らせます。また会いましょう。Sehen wir uns wieder!」


 日常のレッスン風景でしたが、『合唱団の綺麗な歌声』と表現してくださって本当に嬉しい。さすが、SNS(Social Networking Service:ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の発達した現代は、インターネットで世界と繋がります。


 当日は、童謡「赤とんぼ」が大活躍。声楽はダイレクトに異国の人の心に届くことを実感しました。


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著書:シンプル声楽法


メヌエット♪

1 著書:シンプル声楽法

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 梅雨になるとサロンで歌う曲は「ラバーズ・コンチェルト」。ウチの紫陽花も花玉をつけました。


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雨のしずく

やさしく森をぬらし

小鳥は歌う 愛の歌

あのメロディー
いつの間にか虹は丘の上に

二人のために 輝くよ

七色に


  雨が上がって虹が出て、梅雨の晴れ間を思わせる歌詞です。ダバダバ ルラル~ とスキャットでも歌いますが、これは 声楽歌曲を歌うボイストレーニングにもとても良い。歌詞をクリアに発音する お口の体操にもなります。


 曲の原型はメヌエット、ちょっと調べてみました。こんな風にクラシカルな舞踏曲もいいものです。


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 メヌエット  

 1660年代からフランスの宮廷舞踏の仲間入りをした。17世紀末にクーラントという舞踏が宮廷舞踏会から姿を消すと、メヌエットがダンスの最高格となった。長年その地位を維持したメヌエットの基本は4分の3拍子で、フレーズの取り方に特徴がある。

 宮廷舞踏会の初めのペアダンスとして、定形の踊り方となり、ヨーロッパ各国でも規範とされるようになった。そのため、スペイン・ドイツ・イギリス等でもメヌエットの舞踏教本が出版されるようになった。宮廷舞踏会のみならずオペラやバレエなど舞台作品でも踊られたので、様々なタイプのメヌエットが存在する。


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 宮廷舞踏の格式高い音楽も、現代的に編曲されるとグッと軽やか。歌詞が付くとまたステキ。でも、クラシカルな「メヌエット」は奥深くていいなあ    


SAYAKAホールで声楽を♪

1 著書:シンプル声楽法

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 今月末日にコンベンションホールで声楽を披露する。上旬には、ボイストレーナーをつとめる混声合唱団と共に大ホールで歌ってきた。どちらも、SAYAKAホールでのステージだ。


 ホールによって音響が変わる。今はもう無い建て替わる前のフェスティバルホールや珠玉のホールと称される久保惣ホールから始まって、欧米の教会の礼拝堂まで、さまざまなステージで歌ってきた。ソロで声楽を歌う際の声の響き具合は、ホールの個性によってさまざまだ。


コンベンションホール


 月末に歌う会場は、上の写真のコンベンションホール。ステージは、客席と同じ高さでフラットだ。生涯学習とピアノ教授法がご専門の大学院の先輩が、アクティブシニアのための音楽祭を開催するため、声楽の健康効果を研究した私をゲストに招いてくださった。対談と演奏をさせて頂く。この催しは、先生の研究が実って公の助成金の対象ともなっているため、私も本当に嬉しく誇りに思っている。


大ホール


 写真は同じSAYAKAホールの大ホール。6月初旬だったが、ボイストレーナーをつとめる混声合唱団と共にここで歌った。ステージからは写真のような景色が見える。オペラアリアの「アリア」とは「空間」を意味し、空気の「エアー」につながる。声楽家の身体を媒体に、音楽は鳴り出し、ステージと客席という空間がさらに大きなひとつの楽器となる。


 恩師はレッスンの際いつも、「四畳半の歌声になってはいけません。たえず大きなホールを想定しなさい」とおっしゃって、声楽家になるべく育ててくださった。幼い頃に母に連れられ幾度となく聴いた音楽ホールの響き、そしてステージでの演奏経験。こんな積み重ねが今の自分の歌声の響きを作ったと思う。客席に面と向かい、自分の身体を鳴らして演奏する声楽家は、音に関するとらえ方がピアノ奏者のそれとは異なると思う。


 竹生島では大自然が音楽会場だった。船で島まで渡り、国宝の神殿を前に声楽曲を奉納した。天井は抜けるような青空、壁は紺碧の湖と木々の緑。歌声に反応する鳥の鳴き声や、水面を渡るそよ風のそよぎが伴奏だった。屋外では大自然に歌声が吸い込まれ、跳ね返ってこない。


 会場によって音響は様々。変わらないのは、自分の身体という音源だけだ。この生身の楽器の調整が万全であれば、あとは自然とホールに響く音楽が生まれる。下の写真がSAYAKAホール。「音楽祭」でのステージがとても楽しみだ。


SAYAKAホール

プロフィール

Diva

Author:Diva
中野陽子

声楽家 ソプラノ歌手
山田耕筰の孫弟子
声楽の健康科学 研究者


相愛大学音楽学部
声楽科卒 芸術学士
・109才まで現役指導者
 故 嘉納愛子氏に師事


サンフランシスコ
コンサーバトリー
音楽院[4年制音大]
にて研鑽を積む


大阪教育大学大学院
教育学研究科
健康科学専攻
人間科学コース
発達人間学研究修了
修士(学術)


ハルカスを拠点として、マスメディア・デパート・大学関連講座の講師をつとめています


●読売新聞大阪本社・讀賣TVを運営母体とする文化センター講師


●ハルカス近鉄本店 文化サロン他 講師


●大阪健康福祉短期大学
健福ハルカス大学 講師


声楽を軸に、歌う日々やサンフランシスコ暮らしの懐古をエッセイ風に綴ります。

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